「普通だったら一番先に腐ってしまうような一塊の肉が、塩と少しの手間をかけただけで長期保存食品になるなんて、おもしろいと思わないかい?」Charlito’s CocinaのオーナーCharles Wekselbaum氏は言う。
趣味でホームメイドチョリソーを作っていたが、独学で学べない製法を試してみたいという思いに駆られ、いとこの住むスペインに渡った。オリーブの木を育て、自家製ハムを作る、そんなオールドスタイルな生活を営む親戚のもとでスペインの伝統的な製法によるサラミ作りを学んだ。ニューヨークに戻ったあとすぐに薫製サラミ専門ブランドCharlito’s Cocinaを立ち上げる。
使用する肉は牧草地で放し飼いにされた豚のみ。
塩はすべて天日干しで収穫された大粒塩。昔ながらのシンプルな製法だからこそ、原料にはこだわった。
サラミの種類は5種類のみと多くないが、その分一つ一つに全魂を込める。
グアテマラ産の天日塩とポークのみを使ったシンプルな「カントリーソーセージ」、発酵させた黒ビールでゆっくりと薫製にした「ビール・サラミ」、シンプルなカントリーソーセージにイタリア産の黒トリュフを加えた「黒トリュフ・ソーセージ」、ミニマルに仕上げた薫製チョリソー、ドライフィグ・サラミとどれも個性的なラインナップ。
ペコペコスタッフのおすすめは黒トリュフサラミと薫製チョリソー。
黒トリュフサラミはトリュフオイルやエッセンスに頼らず黒トリュフそのものでの味付けにこだわったという贅沢な一品。
薫製チョリソーはポーク、天日塩、マイルドパプリカ、ガーリックのみでチョリソーらしさを失わないままミニマルに仕上げた。
そしてユニークなドライフィグ・サラミは絶対にサラミと一緒に購入したい一品。黒イチヂクに赤ワインとバーボンで味付けしたサラミの形をした甘いイチヂクペーストだ。
しょっぱいサラミと一緒に食べると抜群の相性。チーズ好きにはこのイチヂクサラミだけでも購入価値あり!Charlito’s Cocinaの商品はイータリーやソーホーのディーン&デルーカで購入可能。(Text: Kana)
COMPANY INFO
Charlito’s Cocina
http://charlitoscocina.com/