ニューヨークのハンバーガー店を代表するシェイクシャックのマディソンスクエアパーク店が、7ヶ月間の改装工事を終えて本日5月20日の午前11時リニューアルオープンした。同店は、マディソンスクエアパーク内のイベントでホットドックを販売。その後2004年6月12日に食材と味にこだわるグルメバーガー店として正式にオープンした。
現在、アメリカ国内では、ニューヨークを中心に、40店舗(マディソンスクエアパーク店含む)、海外では中東を中心に、イギリス、トルコ、ロシアと28店舗を展開しており、2016年には日本にも進出することが決定している。
2014年の10月より、店内のリノベーションのために一時閉店。行列のできる人気店にも関わらず、店内が狭くオペレーションや食材の下準備など不都合なことが多かった。そのため地下を改造し、生産性、効率性を高めるためのリノベーションを行ったのだ。
リノベーションを終えて、満を持したシェイクシャック本店のリニューアルオープンということで、開店前には100人を超える熱狂的なファンで大行列ができた。店側も、感謝の気持ちをこめてオリジナルのサングラスやTシャツを配り、嬉しいサプライズサービスもあった。マーチングバンドも登場しマディソンスクエアパーク一帯がシェイクシャックで大いに盛り上がった。
11時を迎え、続々とオーダーするシェイクシャックファン。人気のメニューはなんといっても、今回のリニューアルに当たって、限定販売となったパークバーガー(シングル$7.09、ダブル$9.39)。ミルクチーズソースとアップルウッドスモークドベーコンという非常にシンプルな組み合わせ。噛む度に口の中に広がるジューシーな肉の味と、ミルクチーズソースの濃厚な味わい、そしてスモーキーなベーコンの風味が交わりあう。長い時間待ったかいがあると思わせる一品だ。
また、ハンバーガーとフライドポテトに欠かせないのがビール。シェイクシャック限定の「ShackMeister Ale($5.50)」は、ブルックリンブリューリーが同店のためだけに醸造したビール。とても飲みやすく、ハンバーガーとの相性は抜群。公園の中で頂くビールはまた格別に美味しく感じるであろう。
開店1時間前から並ぶシェイクシャックファンのヘンリーさん。シェイクシャックの特別メニューは全て制覇しているという彼。今回も出勤前にこの記念すべきリニューアルオープンを体験する為にやって来た。「ハンバーガーは、アメリカ人にとって、とても大事なコンフォートフードなんだ。日本人がラーメンに拘りと愛着を持つのと似ているよね。」と語る彼。会社の同僚に頼まれたものも合わせて6つのパークバーガーを購入。日本にもシェイクシャックが上陸することを知り、日本のシェイクシャックにも必ずいくと豪語するほどマニアぶりを発揮していた。
そんなマニア同様、日本上陸に大きな期待を抱いているのが、CEOのライアン・ガルッチ氏。日本でのパートナーが決まり長い間希望していた日本出店が現実のものとなった。「日本にシェイクシャックをオープンできる事を本当に楽しみにしています。でも、皆さんがニューヨークに来られた時は、是非シェイクシャックの本店にも来ていただきたいです。」と語るガルッチ氏。日本では、ご当地バーガーなど日本限定メニューもあるとのことで、2016年のオープンを心待ちにしている人も多いだろう。
日本からニューヨークのレストラン事情を視察に訪れていた一般社団法人、日本フードサービス協会の谷川富成副会長は、シェイクシャックの人気を目の当たりにしながら、「このように公共の施設を利用し、市も食文化の発展に協力しているというのは、大変素晴らしいことだ。日本でもこのような動きが増えていけば」と、日本の食業界の発展のヒントをここニューヨークで得ていたようだった。
全世界でハンバーガー旋風を巻き起こしているシェイクシャック。ニューヨーカーや観光客が待ちに待った本店のリニューアルオープンと共にマディソンスクエアパーク内の風物詩45分待ちの長蛇の列が戻ってきた!
Shake Shack Madison Square Park
Southeast of Madison Square Park near Madison Ave. and E. 23rd St.
https://www.shakeshack.com