1974年に台湾で生まれたフライドチキン店「TKK」。現在台湾66店舗、上海に2店舗ある人気のチェーン店が、今月ニューヨーク第1号店をオープンした。TKKのニューヨーク進出は 「Kung Fu Tea」というバブルティーのチェーン店とタッグを組むというユニークなものだ。
Kung Fu Teaはクィーンズ区のフラッシングで生まれたバブルティー専門店。すでに 約200店の店舗を持ち、フランチャイズシステムもあり全米展開をしている。メニューはもちろんドリンクメニューだけなので、食べ物にも力を入れたいと長期に渡りどの食べ物をバブルティーと合わせて出すのがベストなのかを模索していた。そこで、巡りあったのがTKKだったのだ。
Kung Fu Teaのオーナーが台湾出身ということもあり、台湾で人気のTKKと話をしたところ、お互い意気投合。認知度の低い新しいブランドがニューヨークで新店を立ち上げるのは容易なことではない。すでに全米に店舗を持つKung Fu Teaと一緒にお店を展開していくことはTKKにとってもまたとないチャンス。まさに、お互いにとってWIN-WINの出会いだった。
TKKのメニューは台湾のオリジナルの味をそのままに、アメリカ市場向けに少しメニューを変えているとのこと。鶏肉の下準備などは台湾と同じでしっかり24時間マリネし、軽く衣をつけて大豆油であげる。胸肉でもジューシーに仕上がっている。アメリカ人は衣がカリカリのもの、辛い味を好む人が多いので、クリスピーマイルド、クリスピースパイシーのオプションはアメリカ仕様。付け合わせもカーリーフライ、ししとうも今回初めてメニューに加えた。
フライドチキン以外にこのお店のオリジナルで人気のメニューは「KAW KAW BAO」。もち米と椎茸の炊き込みご飯を鶏の皮に包んで揚げたもの。カリカリの皮とモチモチの食感、椎茸の旨味が相まって思わずこれだけでもオーダーしたくなる一品だ。オープン当初は数時間ですぐに売り切れになってしまったので、毎日の仕込みの量も増やしているとのこと。
今後の多店舗展開を視野にいれた台湾つながりの2つのブランドが力を合わせ、食の激戦区ニューヨークで勝負に挑む。滑り出しはなかなか好調だ。
TKK
115 E 23rd St, New York, NY 10010
646-476-2013
www.tkkusa.com