ブーム終了?ニューヨークのフードホールの今後はいかに?「URBANSPACE W 52ND」

アメリカの郊外によく見られるショッピングモール内に大手チェーン店レストランが軒を連ね、椅子とテーブルが置かれた 「フードコート」と呼ばれている飲食スペース。それとは差別化を図り、コンセプト、ブランディング、プレゼンテーションに拘ったお店を集めた「フードホール」がニューヨークの登場し始めたのが約5年前の2015年。

ニューヨークではこの5年で、20件以上のフードホールがオープンし、そろそろフードホールも飽和状態ではないかという話題もちらほら耳にするように。そんな中、現在2つのフードホールを運営するアーバンスペースが、3つめのフードホール「URBANSPACE W 52ND」を1月7日にオープンした。

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アーバンスペースの運営するフードホールの特徴は、オフィス街のランチ時間のお客をターゲットにしていること。今回オープンしたフードホールも6番街の高層ビル内の会社員の利用を狙った場所だ。 オープンしたばかりということもあり昼間は大混雑。その反面、夜や週末はそこまで混み合っていないので、ゆっくりと利用できる。

今回、15店のお店が出店しているが、既存の2つのフードホールとの違いは、シーフードダイナーで人気の「Seamore’s」、ハーレムで人気のシーフードレストラン「 Lolo’s Seafood Shack」、イーストビレッジのつけ麺専門店「TabeTomo」(ここではTomo Tomoとして出店)、カジュアルパスタ店「Call me pasta」とすでにレストランを運営しているお店が参加していること。それらに加え、90年の歴史を誇るにサンドイッチショップ「Eisenberg’s 」も出店。多店舗展開しない老舗店の出店も目玉の一つだ。

ターゲット層のランチ客のニーズにマッチしたメニューを安定して提供できるお店を集めつつ、他のフードホールとの差別化を図る「URBANSPACE W 52ND」。そろそろ減速していくであろうと言われているフードホールの2020年組のトップバッターとしての今後の活躍はいかに?


URBANSPACE W 52ND
152 W 52nd St New York, NY 10019
https://www.urbanspacenyc.com/w52nd