Chihuahua Clif Dogs / 豊かなバリエーションの中に光るキラ星メニュー

ニューヨークの定番グルメといえばホットドック!専門店やベンダーなどニューヨークの街中で見かけられるホットドックは、アメリカの国民1人あたりが年間60本も消費するほど、年齢問わず親しまれているB級グルメの代表だ。ニューヨークにホットドックが入ってきた起源は、19世紀半ば。ダウンタウンにドイツからの移民が入り始め、肉屋がサンドイッチの様にソーセージをパンに挟んで販売したことがきっかけとされている。毎年7月4日の独立記念日に行われる「ネイサンズ国際ホットドック早食い選手権」は4万人近い人が集まり、全米に中継されるほどの国民的行事で、ホットドックはニューヨーカーだけではなく、アメリカ人にとってのソウルフードといっても過言ではない。

そして今回は数ある中でもいまニューヨークで一番美味しいホットドックが食べられると評判の店を紹介する。イーストビレッジにある”EAT ME!”という看板が目印の小さなホットドック専門店「クリフドック」だ。Brian Shebairo氏とChris Antista氏の幼なじみ2人により2001年にオープン。まさに80年代のアメリカをイメージさせるネオン輝く店内は、常に若者で賑わっている。店の名前はホットドックを口に含みながらBrian氏がパートナーの名前を言ったときにそう聞こえたのが由来とか。

なんといってもクリフドックの自慢はバリエーションが豊富なところ。この店では、おすすめの組み合わせで作られている変わり種を「ハウスドック」と呼ぶ。その「ハウスドッグ」はなんと14種類あり、コールスローとチリを乗せた「スパイシー•レッド•ネック」から、テリヤキソースとパイナップルが乗っている「ツナミ」と様々。

中でも一押しなのが、ベーコンの巻かれているソーセージにアボカドとサワークリームをトッピングした、その名も「チワワ」!ベーコンがソーセージの肉汁をぎゅっと閉じ込め、肉厚でとってもジューシー。さらにアボカドとサワークリームが意外にさっぱり、肉の油をまろやかな味わいに変えてくれる。ぜひ試して頂きたいお店の看板商品だ。

もちろん好きな物をトップングし、オリジナルスタイルにも変更可能。ソーセージは、ビーフとポークの合い挽きソーセージを素揚げした「クリフドック」か、ビーフ100%のソーセージをグリルしたニューヨークのベーシックスタイル「ニューヨーカー」から選ぶ。そしてグリルドオニオン、サルサ、チーズ、ベイクドビーンズなど、楽しくなってしまうほどたくさんのトッピング全18種類から組み合わせ自由だ。

値段は一番シンプルなもので$2.50からとお手頃価格なので、友達大勢といろいろな味をシェアするのも楽しい。毎日昼の12時から、日曜と月曜は深夜0時まで、火曜から木曜日は深夜2時まで、更に金曜と土曜日になると早朝4時まで営業している。日本人がお酒の締めにラーメンを食べるように、飲んだ後にふらっと立ち寄る地元のニューヨーカーも多いとか。ニューヨークに訪れたら絶対に外してはいけない要チェックのスポットだ。

Text: Kimi Tsuchiya


Crif Dogs
113 Saint Marks Place #2 New York, NY 10009
Phone: 212-614-2728
http://www.crifdogs.com/