毎週日曜日、ローワーマンハッタンにて開催されている「ニューアムステルダムマーケット」。新鮮な野菜や果物が手に入るグリーンマーケットは、ニューヨークのあちこちで開催されていますが、このマーケットの特徴は出店者のバラエティの豊富さ!小規模農家や牧場だけでなく、地元の食材を使ったレストランや食料品店も出店しています。手作りのお菓子やパン、アイスクリーム、チーズ、ソーセージなど、試食をしながらお買い物を満喫できます。
2007年、ロバート・ラバルバ(Robert LaValva)氏によって始められたこのマーケットは、単なるコマーシャル事業としてのものではありません。市民に密着した公共の場としてのマーケットを作り上げたいと考えたロバート氏は、かつて400年以上魚市場として栄えていた歴史あるフルトンフィッシュマーケットを新しいマーケットの場として選びました。 Slow Food organizationにて働いていたロバート氏。2005年、Slow Food’s Urban Festivalの運営に携わります。これが第一回目のニューアムステルダムマーケットとなります。使われずに空っぽになっていたフィッシュマーケットが、また新しいマーケットとして賑わうようになったのです。不定期開催が続いていたマーケットでしたが、今では毎週日曜日の開催で定着しています。
出店者たちはどちらもニューヨークから500マイル圏内から来ていて、地元で採れた新鮮で安全な材料を使う事にこだわりを持ったお店ばかり!まだ始めて間もない新しいお店や、急成長中のお店に出会えるのも魅力のひとつです。地元発祥ビジネスとニューヨーカーをつなぐ架け橋となっているアムステルダムマーケット。日曜日のお出かけスポットのひとつに加えてみてくださいね。出店のスケジュールやイベント情報など、マーケットのウェブサイトでチェックしてから出かけられることをお勧めします!
こんな店舗が出店中!
Blue Bottle Coffee (Brooklyn)
カリフォルニア州オークランド発祥のコーヒーショップ。2010年3月にブルックリンにコーヒーバーをオープンしました。ホットコーヒーは目の前で一杯ずつドリップしてくれます。その他にもアイスコーヒーやコーヒー豆も売られていて、カップやパッケージのデザインもシンプルでおしゃれ!コーヒー通ならずとも気軽に立ち寄って、本格煎れたてコーヒーを味わってみてください。
La Newyorkina (Brooklyn)
メキシコ出身の女性オーナーが、おいしく、楽しく、ヘルシーにメキシコの味を広めたいとしてオープンしたのが、このメキシカンアイスキャンディー屋さん。メキシコでは、Paletas(パレタス)と呼ばれるそうです。マンゴー、ココナッツからアボカド、タマリンド、キュウリなどの珍しいフレーバーまで充実。一部の材料はメキシコより取り寄せているそうです。
Kombucha Brooklyn (Brooklyn)
ポリフェノールやビタミンを豊富に含み、デトックス効果とエネルギー活性効果があるということで知られている昆布茶。日本人には馴染みのある飲み物ですが、健康志向の高まるニューヨーカーにも最近注目され始めています。見た目もかわいいボトルで5種類のフレーバー昆布茶が楽しめます。
Sullivan Street Bakery (Manhattan)
イタリアでパンに魅せられたオーナーが、1994年にソーホーで始めたパン屋さん。2000年にHell’s Kitchenに移転して以来、ニューヨークのベストブレッドとして、ニューヨーク市内340店以上のレストランや食料品店、ホテルに卸すほどの人気店。外はカリカリ、中はもちもちしたパンに加え、オリーブオイルやオリジナルのトートバッグもあるみたいですよ!
Bambino’s Ravioli
本格イタリアの味をご家庭でも楽しみたい方にはこちらの生パスタ専門店。こんなに種類があったのか!と驚くくらい、形、大きさ、具材と選べるパスタ麺。なかなか自分では作ることのないラビオリは、その日の朝に作られるそうですよ。創業60年の伝統の味を、ぜひ試してみてください!
King’s County Jerky (Brooklyn)
昨年11月にブルックリンにオープンした手作りビーフジャーキー専門店が、今年からマーケットの仲間入り。化学調味料を一切使わず、地元牧場から仕入れた牛肉でできたビーフジャーキーは、「クラシック」「コリアンBBQ」「オレンジ・ジンジャー」の3種類のフレーバー。ベジタリアンのための、大豆とマッシュルームを使った野菜ジャーキーも珍しい。
Luke’s Lobster (Manhattan)
マンハッタンに5つの店舗を構える、人気急上昇中のロブスターロールのお店。ぷりぷりのロブスターがたっぷり乗せられた絶品ロールが手頃な価格で味わえます。メーン州で加工され直送された新鮮ロブスターは、実際にメーン州出身で父親が漁業を営んでいるという、若きオーナーのこだわりを象徴しています。
Sour Puss Pickles (Brooklyn)
ブルックリン出身のピクルス専門店。定番のキュウリのピクルスから、カリフラワー、ニンニクの芽、アスパラガス、オクラと様々な種類のピクルスに出会えます。そのまま食べても、サンドイッチに挟んでもおいしい。店頭で試食をして、お気に入りを見つけてみてはいかがですか?
Pie Corps (Brooklyn)
地元の食材を使った手作りパイ屋さんは今年からの出店。小麦粉やバターまで近辺の地域から取り寄せています。ブルーペリーや果物のスウィーツパイはもちろん、お肉やチーズの入ったおかず系パイもありますよ。ロリポップスティックに小さなパイがささったPie Popsは、見た目もかわいい!
Z Food Farm (Lawrenceville, NJ)
ニュージャージーから栄養豊富な新鮮オーガニック野菜をお届け。愛情たっぷり込めて多種類の野菜や果物、ハーブを育てているのは、まだ20代の若いオーナー。広大な土地で定番の野菜から珍しい品種まで幅広く、本人でさえも何種類育てているのか数えきれていないそうです。小さなポットでハーブなどの苗を販売していることもあるので、家庭菜園好きの方にもお勧めです。
和参 (Manhattan)
話題の日本食レストラン「和参」もブースで登場する。その場で選んだ食材を調理してくれる天ぷらや自家製つけものなど、野外で贅沢な食材を体験できるマストチェックなブースです。あげたてアツアツの天ぷらをどうぞ!オーナーのトシさんが丁寧に素材の説明をしてくれます。
New Amsterdam Market
Old Fulton Fish Market on South Street between Beekman Street and Peck Street
Market Hours: 11am-4pm
Office: 224 Front Street, New York NY 10038
Phone: (212) 766-8688
http://www.newamsterdammarket.org