エネルギッシュで鮮やかなオレンジ色のドリンク。この原材料は、日本では二日酔い予防に話題のウコン(英語名:ターメリック)だ。ウコンと言えば、生薬やカレーの材料というイメージが強いが、今回紹介するのはその名も Tumericという名のウコンジュースだ。
Tumericの開発者はダニエル・サリバン。2008年12月、ダニエルはハワイで農園を営んでいた時に初めてウコンに出会った。ハワイ特有の火山性の土壌は、この熱帯のハーブに完璧に適していた。土から抜いたばかりの新鮮なウコンを食べ、ダニエルはウコンには体とマインドに響く何か特別な力があることを感じた。 ウコンのもつ抗炎症性のお陰で、不思議とそれまであった体の凝りも解消されるようになり、気分がいい時が多く血液の循環も良くなり、彼はエネルギーレベルが上がったのを体感していった。大人になってからずっと彼を悩ませていた慢性の消化器系の不調も消え、その後再発することもなかった。
彼はすぐさまこのハーブの健康への作用など、そのパワーに魅了されてリサーチを始めた。フレッシュなオーガニックウコンを飲み物にすること、そしてそれを一般の人々の手に渡るようにすることが彼の夢となった。
その後、ダニエルは、ウコンの最も効果的な栄養素としてクルクミン(ウコンの黄色色素)の存在に注目した。そしてついに、それらを抽出しドリンクを作ることに成功した。これがThe Tumericである。 The Tumericの製造はイーストビレッジの片隅の小さなコミュニティで始まった。2009年12月には、最初の Tumericのボトルが完成した。現在この万能ジュースは、健康食品の店やヨガスタジオなどに置かれている。
味はオリジナル、バニラビーンズ、ココナッツネクター、ヴィーガンの4種類。原材料は、ターメリック、ジンジャー、カルダモン、スペアミント、はちみつ、シーソルト、シナモン。オリジナル味は、よりスペアミントが効いていてさっぱりとした味わい。バニラビーンズ味は、バニラよりもジンジャーの味が強く、体にじんわりと染み渡る。ジンジャーやはちみつ、ターメリックが入っているので、風邪の時にも飲むと効果がありそう。
ダニエルは、自身のビジョンと情熱が、人々の生活に変化や向上をもたらす事ができると強く信じている。今後の目標は、人々に健康の大切さに気づいてもらうことだ。 Tumericは今後も健康を考慮したドリンクを供給し続けていくだろう。
(Text: Yukari Takashima)