2010年に1号店をイーストビレッジに出店して以来数々の地元メディアに取り上げられ、ニューヨーク在住の日本人からニューヨーカーまで幅広い客層に支持されている和参。そのオープンから5年、開発が進み益々盛り上がりを見せるダウンタウンブルックリンに待望の2号店をオープンした。
1号店オープン後から、店舗拡大の計画はあり、ニューヨーク内外でも、2号店オープンの話は常に持ち上がっていた。お店を開ける場合、資金、タイミング、物件、人材と様々な条件を満たすことが必要となる。それら全ての条件が出揃い、今回の2号店のオープンとなった和参。その中でも最も2号店オープンへの大きな要因となったのが、料理に拘る和参が必要不可欠とする料理人であった。
今回の2号店オープンにあたり、オーナーの北川氏、櫻井氏、小泉氏に強力な新メンバーが加わった。この道50年の大ベテラン大部治男氏だ。同氏はオーナーシェフの両人、櫻井氏と北川氏の大先輩で、和参のエグゼクティブシェフ全てが、マンハッタンにある老舗高級ホテル「ウォルドルフ・アストリア」にあった、日本料理店「稲ぎく」で世界中から集まる各国の要人に日本食を振舞ってきた。今回また縁がありブルックリンで再度強力なタッグを組むこととなったのだ。
同じニューヨークといえども、イーストビレッジとブルックリンでは客層も異なる。そこで、「Wasan Brooklyn」でのメニューは、「Uni Lover」や「Foie Gras Sushi」、「Eel Empire」、「Sirloin Steak on Hot Stone」といった1号店での人気メニューは残しながら、ブルックリンのカジュアルな雰囲気と客層にあわせて、メニューを考案。「Wasan Fried Chicken」や「Sashimi Dinner Set」、日替わりメニューには季節の野菜の天ぷらや、うどんなども用意されている。
イーストビレッジでは出していないブランチメニューがあり、焼き魚、ソテー、刺身、フライなどの魚定食を13ドル前後で毎週土日に提供している。メインの魚料理にご飯とお味噌汁、お漬物そして、一品が付いてくる。この一品は煮込みハンバーグや揚げだし豆腐など日によって変わり、お手頃価格でかなりのボリューム。ブランチメニューは、開始直後から人気で週末は近所でゆったりとブランチを楽しみたいというブルックリンの客層にうけている。また、お魚セットのほかに、グルテンフリーの豆乳リゾットにチアシードを使ったサラダとヘルシーメニューも豊富だ。
ドリンクプログラムは、酒ソムリエ&ワインソムリエの小泉氏の担当。近隣にアメリカのバーも多いので、和参では日本酒は勿論のこと、焼酎、日本の地ビールに日本のウィスキーと、「和」で統一するとのこと。食事だけではなく、お酒からも日本の食文化を体験することができるのだ。
マンハッタンに行かずとも、和食を知り尽くした熟練のエグゼクティブシェフが作る美味しい和食がブルックリンで気軽に食べられるとは、地元の日本食ファンにはまさに朗報。和参で刺身ディナーを頂き、バークレーセンターでブルックリンネッツの試合を観戦し、ジュニアズでチーズケーキを食べる。こんなブルックリンの過ごし方が当たり前の時代がやって来たのだ。
Wasan Brooklyn
440 Bergen Street Brooklyn NY 11217
Phone:347-725-3550
http://www.wasan-ny.com/