2002年兵庫県姫路市に1号店をオープンした「ラー麺ずんどう屋」。西日本を中心に店舗を増やし、現在日本国内に19店舗を展開。記念すべき20店舗目がここニューヨークに12月11日オープンした。
海外出店を念頭に置き、2012年、オーナーの橋本龍八氏がニューヨークを訪れ、世界の中心で自らのお店を開きたいと強く感じ出店を決意。その後、多数の物件を見た中で、アメリカにおけるラーメン革命を起こし、昨今のラーメンブームの火付け役 となった一風堂から1ブロックの所にある物件に出会い直感でこの場所で旗揚げをすることを決めた。
日本では、多店舗で味のクオリティーを保ち、味に違いを生まない為にも、セントラルキッチンシステムで、スープ、麺、チャーシューを製造している。スープにおいては、まろやかで旨味のある味を作りだすため、豚骨と水のみ強火で20時間煮込んでいる。それと同じ味を提供するため、ニューヨークでも日本同様、豚骨と水だけを同時間に込む。セントラルキッチンはないものの、 2002年の姫路での1号店オープン時と同様、寸胴鍋で丁寧にスープを作っている。
麺については、スープとのバランスを研究した上で二種類を用意。コシの強い細ストレート麺とスープの絡みが良い中太ちぢれ麺だ。
日本と同じ味を、同じように提供するということで、背油の量もお客様に選んでもらう。「Light」、「Regular」、「Rich」、「Super Rich」と4つ濃度が選べる。ラーメン好きのニューヨーカーにもあまり馴染みがない背油。油を追加するということに抵抗があるかと思いきや、 Rich や Super Rich を頼むお客様もいるとか。
メニューも日本とほぼ同じだが、前菜、ラーメン共に、ニューヨーク店のみで提供されているメニューもある。 前菜からは、ニューヨークのラーメン屋の定番メニューといっても過言ではないチャーシューバンズ。自慢のチャーシューにピリッと辛いラー油の聞いたスパイシーマヨがアクセントの「Ra-yu Buns」と照り焼き味の「Teriyaki Buns」の2種類がある。ラーメンのオリジナルメニューは「Vegetable Ramen」。 ベジタリアンの多いニューヨークではこのメニュー開発は必須であったに違いない。
前菜で人気なのが、やはりなんといってもラーメン屋の1番バッター餃子。それに唐揚げが続く。ラーメンの一番人気はシグニチャーディッシュの 「Ajitama Ramen」その次が、デフォルトラーメンの 「Motoaji Ramen 」でトッピングはチャーシュー、ネギ、そしてのり。(これに味付け卵が加わったのが Ajitama Ramen )、そして3番目に人気なのがトッピングが全てのった 「Zenbunose Ramen」。その他、鰹風味のきいた豚骨スープの 「Wafu Ramen」は日本人にはどこかホットする味だ。
今後、北米ではセントラルキッチン方式で同じ味に拘りつつ、ニューヨーク市内、その近郊に数店舗オープンし、西海岸やハワイへの展開を既に視野にいれているラー麺ずんどう屋。豚骨ラーメン人気のニューヨークに、背油系濃厚豚骨ラーメンを引っさげて姫路からやって来た同店は、ニューヨークのラーメンファンの間で新たな旋風を巻き起こすのではないだろうか。
RAMEN ZUNDO-YA NEW YORK
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