ここ10年間のニューヨークのラーメン市場は目まぐるしく、次から次ぎへと新しいお店がオープン。まさにラーメンは、ニューヨーカーの食生活になくてはならない存在になったと言っても過言ではない。
2016年にオープンした中村屋ニューヨーク店「NAKAMURA」もオープンから丸3年を迎え、シグニチャーラーメンでもある中村屋の真髄、鶏ガラと魚介を使った和風だしスープの醤油ラーメンの人気は衰える事なく、その他にもいろいろな味やトッピングのラーメンを提供している。その中村屋のオーナーシェフである中村栄利氏は、ラーメンの新たな可能性を見出すべく、「NAKAMURA」のとなりに、まぜ麺専門店の「Niche」をオープンした。
お店の中心には14席の大きなコミューナルテーブルがあり、その奥にキッチン。向かい合わせに座ったお客様同士、ラーメン談義に花が咲く場面も見受けられるほどアットホームな雰囲気。
「隣にある既存のNAKAMURAを拡張しようかという案もありましたが、それよりも新しい事に挑戦したいと思って。」と語る中村氏。
以前からまぜ麺はNAKAMURAの定番メニューでも出されていたが、立ち位置的には主力ラーメンのサブメニュー的な物。しかし中村氏は、前々からまぜ麺だからこそできる味や食材の広がりへの可能性を感じていた。
スープありきのラーメンは、その温度や味のバランスを考えるとどうしてもトッピングに使用できる食材にも制限がある。しかしスープをまぜ麺に絡めるソースベースとして考えれば、そこに組み合わせる事のできる食材の幅は格段に広がるところにまぜ麺の魅力を見出す中村氏。
これから、ソース、食材のみならずその麺にあった温度調整なども行いながら中村氏だからできるニューヨークスタイルのMazemenをここローワー・イーストサイドから発信していくとの事。2019年最も注目すべきお店の一つであ
Niche
172 Delancey St., New York, NY 10002