新鮮なお刺身も買えるウェグマンズがイーストビレッジにオープン!

アメリカ東海岸を中心に100店舗以上を展開する、ニューヨーク州ロチェスター生まれのスーパーマーケットチェーン「ウェグマンズ」が、マンハッタンのイーストビレッジに、110店舗目となるアスター・プレイス店をオープンした。

郊外を中心に展開するウェグマンズだが、都市型スーパーマーケットの確立にも近年力を入れてきた。2019年にブルックリンにオープン。その後2021年6月にマンハッタンでのオープンを発表し、1年4ヶ月後の2023年10月24日にグランドオープンを果たした。

アスター・プレイス店の1階には、お寿司、サンドイッチ、スープ、パスタ、ピザ、サラダなどの中食やベーカリーがあり、中でもお寿司は大人気。店内に飲食スペースはないが、オープンからすでに近隣の会社員や住人、そしてN Y Uの学生等多くの人がテイクアウトに利用している。種類の豊富さもさることながら、他のウェグマンズに近い価格帯にこだわり、イーストビレッジにしては手頃な価格設定も人気の理由の一つではないだろうか。

SAKANAYA魚屋 アメリカでとれたお魚

地下一階は食品売り場となっており、お肉、お魚、野菜などの新鮮な生鮮食品、その他の食材が所狭しと並べられている。その中でもオープンから話題となっているのが、「SAKANAYA魚屋」だ。

アスター・プレイス店の鮮魚売り場は、二つに分かれており、どのウェグマンズにもある貝類、海老、切り身魚などを販売しているシーフードセクションと、東京の豊洲から仕入れた魚、アメリカでとれた魚を販売している「SAKANAYA魚屋」がある。

SAKANAYA魚屋 豊洲からの魚

「SAKANAYA魚屋」では、新鮮な魚が綺麗に陳列されており、その前に置かれたマグロは常に客の目を引いている。土日の午後1時からは、マグロの解体ショーを開催。切り身コーナーでは、お刺身で食べられるマグロやハマチを柵で販売している。そして、豊洲から期間限定の旬の魚も随時仕入れている。

ウェグマンズでも初の試みとなる「SAKANAYA魚屋」を可能にしたのが東京立川市に本社を置く、魚力商事株式会社だ。同社とウェグマンズの出会いはウェグマンズがお寿司の販売に力を入れ始めた2009年に遡り、ウェグマンズにはなくてはならないパートナーだ。豊洲から週に2回選りすぐりの魚を送るのはもちろんのこと、鮮魚を取り扱うノウハウもウェグマンズに提供しているのだ。

現在、ウェグマンズの店頭に立ちながらスタッフトレーニングを行なっている、魚力商事株式会社 営業部副部長 佐藤氏。魚の扱い方、捌き方、陳列方法等を現地スタッフに伝授している。同氏によると、ウェグマンズで販売している鮮魚は、日本に比べ当然値段は割高だが、銀座の寿司屋に卸すレベルのハイクオリティーな物ばかり。値段にかかわらず多くのお客様が購入してくれているとのこと。

魚力商事株式会社 営業部副部長 佐藤氏とエイドリアン・ハッチンス氏

「魚力から学んでいる鮮魚の取り扱い方法をウェグマンズ全体で共有し、鮮魚コーナーのレベルアップを目指しています。」と語るのは、佐藤氏の熱心な指導を受けているエイドリアン・ハッチンス氏。自ら学んだ魚の取り扱い方法を、アメリカの漁師にも伝授し、ウェグマンズにより質のいい魚を卸せるサポートもしている。


今まで安心してお刺身が買えるところは、日系スーパーしかなかったが、ウェグマンズアスター・プレイス店の登場で、より気軽に新鮮なお刺身を購入することが可能になった。今後日本人のウェグマニア(ウェグマンの熱狂的ファンの愛称)も増えること間違いなしだ。


Wegmans

499 Lafayette St, New York, NY 10003
https://www.wegmans.com/stores/astor-place-ny/