人種の坩堝として知られるニューヨークは、食の坩堝でもあり、世界各国の食べ物が受け入れられ、また味わえる街。日本食も例外にあらず、お寿司やラーメンなどは多くの人から支持を得てニューヨーク飲食業界のメインストリームに入っていると言っても過言ではない。
それと同時に、知られていない日本食もまだまだ多く存在する。お好み焼きもその一つ。日本では誰もが知る料理だが、お寿司やラーメンに比べると、ニューヨークでの認知度はまだまだ低い。しかしそれに続けと、この度ニューヨーク初のお好み焼きデリバリー&テイクアウト専門店「OCONOMI」がクィーンズ区のサニーサイドにオープンした。
同店は、2013年クィーンズ区ロングアイランドシティーで始まった「LIC FLEA」へ出展。お好み焼きを食べたこともないというニューヨーカーにわかりやすく、「Japanese Vegetable Pancake」という説明をしながら販売を続けた。その後、ニューヨークの夏の風物詩ブライアントパークの野外映画祭への出店、2017年からは、全米最大のフードフリーマーケット、「Smorgasburg」へ出店を開始。2020年はパンデミックでイベント自体が1年中止となったが、2021年の7月から再開された。
今まではお好み焼きを販売するのは野外イベントシーズンのみだったのだが、この度、冬の間もお好み焼きを販売できるようにこのサービスをオープン。また屋外イベントではメニューの種類に限度があるため主に関西風のお好み焼きを提供していたが、広島風お好み焼きもメニューに加え2種類のお好み焼きを提供している。
お好み焼きは日本食の中でも、たくさんの野菜を美味しく食べられる料理の一つ。野菜のメインであるキャベツの加えて、色々な野菜を加えたり、魚介、お肉を入れたり、又はベジタリアンと食べ方のアレンジの仕方も幅広い。ニューヨークでも日本食レストランのメニューの中に目にすることも増え、日本食ファンの間では認知度も上がりつつある。
OCONOMIのメニューの中で、お好み焼きに加えてお勧めしたいのが、スターターメニューにある「Guilty Pleasure Onigiri」略して「GPO」。英語で「Guilty Pleasure」とは「罪悪感を感じる楽しみ」、「わかってはいるけどやめられない」的な意味。GPOには、お好み焼きには欠かせない天かすが入っており、あまりのおいしさについつい食べてしまうおにぎりなのだ。通常のおにぎりよりも少々カロリーは高めなゆえ、そこを気にする方には罪悪感を感じるかもしれない。でも思わず食べてしまいたくなるという、GPOは病みつきになるおにぎりなのだ。
オーダーは、Grubhub、Ubereats、Doordash などのオンラインプラットフォームから可能。デリバリーエリアは、ロングアイランドシティー、サニーサイド、ウッドサイド、アストリア、ミッドタウンイースト。配達エリアは各プラットフォームが自動で設定するため、配達エリア外と出てしまう場合はデリバリー対応はしていないので、テイクアウトのみとなる。
お寿司やラーメンほどの認知度はまだないが、続なるニューヨークを代表とする日本食になるか?乞うご期待。
OCONOMI
4005 Skillman Avenue Sunnyside, NY 11104
www.oconomi.nyc
https://www.instagram.com/oconomi_nyc/