ウェストビレッジにある 「The Happiest Hour」は、オープンしてわずか1年で「テイルズ・オブ・ザ・カクテル」2015年「Best New American Cocktail Bar」のトップ10ファイナリストにノミネートされた今ニューヨークで人気のカクテルバー。この度、開店1周年記念し同店秋のカクテルメニューがお披露目された。
10th St の 6AVと7AVの間にある同店は、ドアを開けると落ち着いた色の照明と、バーテンダーを360度囲んだカウンター席が目に入る。カウンター席も十分なスペースがあるので、3、4人の小グループでもバーに立ち、談笑もできる。バーの奥には、落ち着いて料理を楽しみながらカクテルがいただけるテーブル席も用意されている。
バーテンダーはカジュアルなアロハシャツを身にまとい、同店のリラックスした雰囲気とぴったりと合っている。好みのカクテルを注文すると、手際よくグラスを用意し、シェイカーを手早く振る姿を横から眺めていると、その無駄の無い動きにおもわず見とれてしまう。
この秋登場した新しいカクテルは3つ。テキーラベースの「Pineapple Express」は、ライムとパイナップルの組み合わせがとてもさわやかで、飲みやすい。マスカルベースの「Belle of the Ball」は、マスカルのスモーキーな味わいと、ガーニッシュの赤パプリカがアクセントとなっている。「Young Grasshopper」は、ミントとカカオの組み合わせで、まるでミントチョコレートを食べているかのような甘いカクテル。どのカクテルも個性的且つ、味のバランスが良く、アメリカのトップ10カクテルバーの名にふさわしいカクテルばかり。
カクテルバーだからといって、侮るなかれ。食べ物メニューも美味しく、「Salt + Pepper Broccoli」は、揚げたブロッコリーに塩こしょうをしたシンプルなものだが、それを付けて頂く、特製のディップはやみつきの味。鱒のくんせいがのった「Smoked Fish Dip」もお酒を片手においしく頂ける一品だ。名前もユニークな「Bonsai Chicken」はジューシーな日本の唐揚げといったところ。そして、おすすめ一品はなんといっても特製バーガー。肉の旨味にアメリカンチーズが加わり、刻んだピクルスの入ったタルタルソースとの相性も抜群。
一時期の懲りすぎたカクテルのトレンドが過ぎ去ったニューヨーク。美味しいカクテルを、美味しい料理と一緒に、カジュアルで落ち着いた雰囲気の中で頂くという、まさに今のカクテルバーのトレンドを象徴するお店である。
The Happiest Hour
121 West 10th Street, New York, NY 10011
Phone:212-243-2827
http://www.happiesthournyc.com