毎年3月の初旬に開催されるインターナショナル・レストラン&フードサービスショー。例年約18000人の来場者、約450社のレストラン業界に関わる会社が出店している。
現在世界的に広まりを見せる新型コロナウィルス(COVID-19)の影響で既に日本では数々の展示会が、中止または延期となる中、アメリカでもここ数日、フロリダ州、テキサス州などで大きなイベントの中止が発表された。そして、本日3月8日(日)ニューヨーク州からは、大勢の人が集まる場所はなるべく避けるようにという発表も州知事からあった。
そんな中、ニューヨーク州、ニューヨーク市からは、現時点では大勢の人が集まる展示会などの中止、延期を促す直接の発表はなく、インターナショナル・レストラン&フードサービスショーも細心の注意を払いながら開催する旨をウエブサイト上で発表していた。公に入国制限のかかっている国からの出店者は参加できないとも発表していた。
会場にはいたるところにハンドサニタイザーが設置されており、会場の入り口には握手はなるべくしないようという呼びかけのポスターが設置されていた。展示会中には、人事、マーケティング、レストラン経営などいろいろな講義も開催されるが、今回は早速レストランの新型コロナウィルス(COVID-19)への対応方というトピックがあり、来場者の興味をひいていた。
この展示会はいつも日曜日が初日で、最も来場者の多い日。やはり新型コロナウィルス(COVID-19)の影響を受け、例年より来場者は少なめ。毎年出店している出展者に聞いてもやはり同じ答えだった。また、レストランの大型調理器具、家具、食器、POSシステムなどを扱う会社に比べ、試食品など食材を取り扱う会社の参加は比較的少ないように思えた。
今回の展示会では、「HEALTHY FOOD EXPO NEW YORK」に「CoffeeFest」と、他の展示会も同時開催。こちらのセクションに出店している企業は、取り扱う商品がそれぞれ特化しているので、それらを目当てに来る人達で、賑わいをみせていた。
ニューヨークの新型コロナウィルス(COVID-19)の感染者の状況は、日本の約3週間前ぐらいではないだろうか。これからニューヨークでもその数が増れば状況も大きくかわり、政府からの指示により展示会などへの影響も出てくるかもしれない。
実際にインターナショナル・レストラン&フードサービスショーと同じ日程で開催予定であった美容関係の展示会は中止を決定。メイクなどは、人との接触が多くなる展示会だけにこの中止はやむをえないことであろう。
大規模な展示会は、延期、中止時には主催者、出展者共に多額の費用がかかる。なんとか開催できても来場者が足を運ばない展示会での本来の目的達成は困難だ。新型コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大を阻止する為に苦渋の決断を余儀なくされた人々がまた例年のように活気ある展示会を開催又、展示会に参加できるよう、1日も早くこの事態が収束に向かうことを願うばかりだ。
The International Restaurant & Foodservice Show of New York
Jacob K. Javits Convention Center
655 W 34th St New York, NY 10001
https://www.internationalrestaurantny.com/