日本食の業務用総合卸売商社として、日本食レストランを中心に、食材、お酒、厨房機器などを販売するニューヨーク共同貿易社。
通常であれば、一般消費者への直接販売は行わないが、この度ニューヨーク、ニュージャージーが直面するCOVID-19の非常事態に伴い、同社が運営するオンラインショップで、食材など簡単にオーダーでき、配達もしてくれるサービスを開始した。
ニューヨーク共同貿易社が商品を卸していたレストランは、ニューヨーク州が発令した「一時停止=NY PAUSE」のルールのもと、3月17 日からテイクアウトもしくはデリバリーのみの営業となった。安全を守りながら、テイクアウトとデリバリーのみの営業を行うお店もあるが、それと同時に多くのレストランが一時休業を選択した。
レストランに向けて販売する予定だった商品の行き場がなくなり、その中には賞味期限を有するものもあり、廃棄を余儀なくされる商品も出てきてしまう。それに伴う損害額は計り知れない。
それと同時にCOVID-19への感染拡大防止のために外出を控え、また感染を恐れ、外出を避けたい人も多く、デリバリーサービスのニーズは今まで以上に高まっている。この二つを組み合わせ、今回のデリバリーサービスの提供を始めたと語るニューヨーク共同貿易社シニア・バイス・プレジデント/ジェネラル・マネージャーの中西亜美氏。
また、「日本食文化を広めて行く」という志のもと、ニューヨークを中心にアメリカでの日本食の地位向上に貢献してきたニューヨーク共同貿易社は、今回のオンライン販売、ホームデリバリーサービスを通じて、共に苦境に立たされている飲食業界への貢献も考えている。
「私達のお客様であるレストランの皆さまに今回の新サービスを通じてなんらかの貢献ができないかと考えております。SNSをお持ちのレストラン様に、弊社商品を使用したレシピと料理法を、動画または写真をSNSに投稿いただき、その投稿と同時にホームデリバリーオーダーのプロモーションコードをレストラン様に発表いただきます。そちらのコードをご利用頂きお買い物いただきますと、お客様には10%ディスカウントをご提供し、レストラン様側にはその売り上げの5%をインセンティブとしてご提供させていただく予定です。またそれとは別に、RELIEF OPPORTUNITIES FOR ALL RESTAURANTS “ROAR” に売上げの10%を寄付する予定です。」と中西氏。
今回のオンラインショップ&ホームデリバリーサービスは、ニューヨーク共同貿易社が既に厨房機器、食器等を販売していたオンラインショップに追加されている。
オンラインでの注文、配達に関する詳細情報はこちらのウエブサイトから。
https://mtckitchen.com/home-delivery/
飲食業界のみならず、通常の生活にもまだまだ今後の見通しが立たない現状の中で、世の中のニーズを的確に理解し、大変な時だからこそお互いに助け合う心も忘れないこのサービス。
世の中が落ち着き、また美味しい日本食がレストランで食べられる日が来るまで、自宅で日本食を楽しみたいという人にはとても嬉しいサービスだ。
NEW YORK MUTUAL TRADING, INC.
77 Metro Way, Suite 1 Secaucus, NJ 07094