出身地: ロードアイラインド/米国
業界歴:12年
カテゴリー:モダン・アメリカ
料理学校卒業後、料理人としてのキャリアは、ジャン・ジョルジュ経営の「Jo Jo’s」から始まった。そこで3年間働いた後に、「ジャン・ジョルジュ」のオープニングスタッフに加わり、後に同レストランでスウ・シェフに昇格。1998年には、シェフ・デ・クィジーンとしてラスベガスの人気店「プライム・ステーキハウス」でも料理の腕をふるう。約6年間ジャン・ジョルジュの大規模なレストラン・グループで働いた後、キャリアを一新。大型レストランとはジャンルが180度違ったローワー・イースト・サイドにあるたった30席のフレンチレストランでシェフとして働くこととなる。
2003年、同じくローワー・イースト・サイドに念願の自らのレストラン、「WD50」をオープン。今でこそヒップなレストランが多く立ち並ぶこの地域だが、5年前にそのトレンドをいち早く察知し、若いエネルギーがみなぎるこのエリアで自分の創造力を活かした料理を展開していくことを決意する。
レストランをオープンした翌年、「ジェームス・ビアード・アワード」のベスト・ニュー・レストラン賞へのノミネートを皮切りに、世間から次々と高い評価を得る。ニューヨークマガジンの「101ベストレストラン」特集では「四つ星」の評価を獲得、 その後、2006年、2007年、2008年のミシュラン・ガイドでは「1つ星」を獲得する。
その評判はたちまち広がり、ニューヨークのフーディーズのみならず、海外からの旅行者も話題のシェフの料理を食べようと連日レストランを訪れる。個性豊かなワイリー氏のクリエーションをトライしたいという期待感を持った客で常に店は活気づいている。
高い評価を受けるレストランを創り上げることができた秘訣は、「デディケーションとチームワーク」と語るワイリー氏。また、競争率と家賃も高いニューヨークでは、運も成功の条件の一つだと彼は考える。
2号店のオープンを待ちわびるワイリーファンも多いが、大好きなローワー・イースト・サイドに根付いた1店舗目の成長に専念したいと考えるワイリー氏。彼が今後この店でどんな斬新でユニークなメニューを創り出すか今後も目が離せない。ニューヨークで注目のセレブリティーシェフだ。