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自分らしく食を楽しむ生活を pecopeco! Deli

食の都NYのカルナリーマスターズ

  • 1996年から1998年
       「Mirezi」
       エグゼクティブ・シェフ
  • 2000年から現在
       「Annisa」
       エグゼクティブ・シェフ/コ・オーナー
  • 2005年から現在
       「Rickshaw Dumpling Bar」
       エグゼクティブ・シェフ/コ・オーナー

  • *****
    Anita Lo
    アニータ・ロー

    出身地: シカゴ/米国
    業界歴:20年
    カテゴリー:フランス

    アニータさんはシカゴ出身の中国系2世アメリカ人。海外にも親戚が多く、国際的な環境で育つ。外国文化や言語に興味があり、コロンビア大学でフランス語を先攻するべくニューヨークへ。実家を離れての学生生活はもちろん自炊。子供の頃から料理が好きだった彼女にとって改めて料理の楽しさを再発見するきっかけとなった。大学3年の時に語学留学で訪れたフランスでは料理学校にも通い、フランス料理について学ぶ。

    大学卒業後は迷わず食業界に入り、ブーレー氏のレストランでギャルド・マンジェのステーションで1年働く。向上心旺盛なアニータさんは、再度料理の勉強をしようとフランスのリッツ・エスコフィエ料理学校に入学。同行を首席で卒業。その後、フランスに留まりミシュラン2つ星を受賞したレストランで働く。

    アジア人女性のシェフはキッチンに一人だけとういう状況で働いていた当時を振り返るアニータさん。「女性だから大変というより、性別に関係なくとても厳しい環境。又、フランス料理を学ぶには、その国の文化、言葉を学ぶ事は大切。また、その土地でしか手に入らない食材で料理ができるのでフランスでの経験は本当に貴重でした。」

    ニューヨークに戻り、トライベッカにある有名フレンチレストラン「シャンテレール」、フレンチ・ベトナミーズレストランの「カン」で働く。アジア料理レストラン「ミレジ」でシェフとして働いていた頃には、ニューヨークタイムスのレビューで高い評価を受ける。テレビ出演などのメディア効果もあり、業界での認知度も上がっていった。2000年には、ニューアメリカン料理店「アニサ」 をオープン。ニューヨークのビジネス誌「クレインズ」で、ニューヨークビジネス界で「モースト・インフルエンシャル・ウーマン(最も影響力のある女性)」にも選ばれる。

    アニータさんにとって料理で最も大切なことは「味」。食材の質も大切だが、料理が出来上がり最終的にお客様の前に出る時の結果が命なのだ。この「味」にこだわる姿勢は、レストラン激戦区のニューヨークで彼女が成功している大きな理由の1つとも言える。

    また、お客様の口コミが最高のプロモーションと考え、レストランの宣伝広告などは一切しない。最高の料理を食してもらい、来店する全ての人に満足して帰ってもらうことに一番のプライオリティーを置くことで、レストランの評価を高める努力をしている。

    今迄3件のレストランをオープンしたアニータさん。彼女のモチベーションの源は、料理に対する探究心と情熱。通常のレストラン経営に加え、餃子専門店「Rickshaw」のミッドタウン店のオープンに向けての準備、料理のコラム執筆活動、そして料理本の出版に向けての準備と多忙な毎日を送っている 。大好きな料理に費やす時間は今後もまだまだ増えそうだ。