日本で「和食に合うワイン」として製造、販売されている京都の“丹波ワイン” が、 「CROIX TORIINO」という海外販売用ブランド名で2006年3月末にアメリカに上陸した。ニューヨークとラスベガスのソムリエ、バイヤー、ワインセラーが1年以上かけ何度も試飲。 アメリカ市場用に改良された２種類の葡萄ワインと1種類の梅ワインが誕生した。

葡萄ワインの一つは、山梨産の甲州葡萄を使った甲州ワイン。　普通ワインは、それぞれ品種に特徴があるが、“特徴が無いのが甲州の特徴”と言われているぐらい、 クリアーでドライな口当たり。お酒に似た吟醸味のあるワインとも言われている。

もう一つの葡萄ワインは、同じ甲州葡萄を使ったワインだが、濾過せずにボトル詰めしたUnfiltered wine。世界でも未濾過の珍しいワイン。お酒に例えると、濁り酒。グラスに入れると白っぽく濁る。発酵を早い時点で止めることにより、葡萄独自の甘さを残している。

梅ワインは、2006年のフランスでのワインコンテスト Challenge International Du Vin で銀メダルを既に受賞。高い評価を受けている。原材料の梅は、“城州白”と言う京都・城陽の青谷梅園でしか栽培を許可されていない特別な種類を使用した最高級品。通常、京都の和菓子の原料に使われる梅が、年間15000本の限定ワインに形を変える。

現在 CROIX TORIINOは、ワインの消費量がアメリカNo.1のラスベガス販売されている。日本食レストランに限らず、フレンチ、アメリカン、地中海レストランなどで提供されている。ＮＹ、ＮＪ地区での流通も今後予定されており、一般の食卓にのる日も近い！