世界三大珍味の一つであるトリュフに似せたチョコレート菓子をトリュフチョコレートという。ガナッシュにチョコレートをコーティングし、ココアパウダーをまぶすのが一般的だが、ユニークなフレーバーとコンセプトのトリュフチョコレートが今注目を集めている。

話題のトリュフを販売しているのがソーホーとアッパー・イーストサイドに店舗を構えるボージュ。創設者兼オーナーのカトリーナさんはインディアナ州出身で子供の頃から大の料理好き。大学では心理学と化学を専攻したが、かねてからの夢だった料理の勉強をしに渡仏。ル・コルドン・ブルーで１年間学んだ後、向上心の強い彼女はフランス、イタリア、スペイン、東南アジア、オーストラリアを渡り歩き様々な食材についてさらに勉強をした。そして薬膳的な効果もあるスパイスの奥深さに魅了され大好きなチョコレートに組み合わせてみたらどうなるだろうという好奇心から今まで誰も考え付かなかったスパイスチョコレートを作った。

カトリーナさんは、カレーパウダー、唐辛子、山葵、生姜。普通ならチョコレートには合わないであろうと考える正反対の味のスパイスを使い次から次へと斬新なチョコレートを生み出した。多くの人々を驚かせ「食べてみたい」という未知の事柄に対する好奇心を大いに刺激した。チョコレートに使われているスパイス、ナッツ、カカオは全て彼女自身の手で選び、一切妥協はしない。華やかな香りとコクのあるチョコレートが舌の上で溶けている間、鼻から抜けるスパイスの香りは原産国であるインドや日本、中国を彷彿させ、まるで旅をしているかのように楽しくなり次々と手が伸びてしまう。

チョコレートのデザイン、彩りの美しさも洗練されており目でも楽しめる大人のスパイスチョコレート。包装も上品な紫色を基調にデザインされておりプレゼントにも最適。
ニューヨークの２店舗を含め全米に５店舗ありアメリカのチョコレートマニアを虜にしている。