子供たちによりよい教育を受けさせるためにマスタードを作り続けている人がいる。パスティー・スミスはアッパーイーストにある自宅で30年間、趣味でマスタードを作っていた。それは販売用ではなく、友だちへのプレゼントや、チャリティーなのどの慈善活動のためだった。
しかし、娘をもつ一人の母親として自分の作るマスタードで何かできないかと考え、2006年に教育支援会社としてSchool House Kitchenを設立した。

彼女の作るマスタードは2007年、アメリカンベストフードショーで1位を獲得したお墨付きの美味しさ。酸味と辛味、甘さが絶妙でウィンナーやベーコンなどの塩気が合わさるとビールが欲しくなる、この夏にうってつけな一品となる。 同社のホームページにはこのマスタードを使った料理レシピが掲載されているので是非参考にしてみてほしい。

販売はマスタードだけではなく2007年にチャツネ、2008年にはバルサミコ酢を発表。チャツネはエキゾチックなスパイスで自然食品を使い、伝統的な製法によって作られている。バスサミコ酢は同社のマスタードを使い、ピリッとコショウの利いた新鮮な味となっている。

彼女の考えに賛同した人たちが彼女を支え、また、娘のウェンディーさんも社員としてお母さんを支えている。
現在、彼女は同社の他に、料理研究家で作られる国際交流メンバーの一員として、アメリカの伝統的な料理を教えている。

インターネットで購入も出来るが、同社の商品を多くの人に知ってもらうために毎月、様々なスーパーでデモンストレーションを行っている。実際に見て、話を聞いて彼女たちの活動を知った上で購入すると食べるときの気持ちも感慨深いものになるだろう。近日中にジャムも発売する予定になっているので今から待ち遠しい。

Text: yoshimi sagawa

スタイリッシュで知的な雰囲気のあるパッケージ。

ユニークなイラストが印象的な容器のフタには「Thank you for supporting」と感謝のメッセージが。