Red Jacket Orchards
まだまだ暑い日が続きジリジリと太陽を感じるニューヨーク。そんな季節にぴったりなジュースがRed Jacket Orchardsだ。
50年もの歴史を持ち、工場直営の店やニューヨークのグリーンマーケット、またはアメリカ国内でのネット販売から手に入れることが出来る。1958年、エミリーとジョー・ニコルソン夫妻は農業で知られているニューヨークのジェノーバに引越し、農場を買い取って果物を育て始めたのがジュース誕生の起源だ。
現在は2、3代目のニコルソン一家に受け継がれ、栽培方法もIPM(総合的病害虫・雑草管理)を導入し、なるべく自然で更に美味しく質の良い果物作りを心がけている。大切に育てた果物から昔ながらの製造方法で果実を絞り防腐剤や着色料を一切使用せず100%のジュースが出来上がった。
定番ジュースもあるが、今回ご紹介するのは夏限定のアップルレモンジュースだ。ジョー=ジュニアがロングセラーのリンゴジュースにレモン汁を加えたところ「ワォ、これは凄い!」と言わせる味が生まれ商品化された。
ジュースの色は濃く、見ただけで100%の果汁だと言うことが分かる。キャップをあけると同時にアロマキャンドルを炊いているかのような甘酸っぱい香りがする。一度口に含むと、リンゴの甘さとレモンの酸味の混ざったレモネードにも似た味がし、後味はレモンのさっぱりした爽快感が口の中に広がる。オーガニックにこだわった結果、香りも味も一度に充分楽しむことができるジュースになった。
まだ暑さの残る季節だからこそ楽しめるこのジュースがまだ手に入るうちに是非試して欲しい。
Text by Yoshimi Sagawa