Anchor Bar Buffalo Wing Sauce

バーやビストロ、レストランなどの定番アペタイザーのバッファローチキンウィング。 アメリカを代表する郷土料理の一つでドラムスティックチキンに甘酸っぱ辛いと3拍子揃ったソースが絡み、パーティーやゲームの観戦にビールと共に欠かすことのできないフィンガーフードだ。

誕生したのは今から45年前、1964年10月20日。ニューヨーク州北西部に位置する都市、バッファロー。フランクさんとテレサさんの夫婦で経営する「Anchor Bar」にある日、息子のドミニクさんと友だちが閉店後の深夜に来店。お腹を空かせていた彼らのために残っていたチキンウィングにバーのオリジナルスープソースを絡めて食べさせたところ大好評。真っ赤に染まったチキンウィングの見た目の斬新さと、たっぷりと絡められたソースの新しい感覚は小さな街であっという間に評判になりバーの定番メニューとして定着。そこから瞬く間にアメリカ全土へと広まった。

一度は食べてみたい元祖の味。しかしバッファロー州へ行くには時間もかかるし車も必要。そんな諦めていたバッファローウィングファンの気持ちに応えてボトルに詰められたソースがバーのホームページで販売されている。

味は全5種類 (Honey BBQ/Mild/Medium/Hotter/Suicidal)。量は12オンスと4ガロンが選べる。甘いソースから激辛まであるので子供から大人まで楽しめるが「Suicidal」はその名の通り自殺に等しいくらい辛いので自信のある人でも要注意だ。一番のおすすめは「Hotter」。元祖、チキンウィングの甘酸っぱ辛い旨味を一番堪能できるだろう。

作り方は簡単。油で揚げたドラムスティックチキンに好みの味のソースを絡めるだけ。骨付チキンは食べづらい、面倒くさいという人は普通のとり胸肉などを使ってもいいだろう。アレンジ自由で家にいながら元祖の味を楽しめるとはなんとも贅沢だ。ビール片手に滴り落ちるソースを拭いながらぺろりと何本でも食べれてしまう。 付け合せに口の中をリセットしてくれるブルーチーズソースとスティックセロリも忘れずに。

Text by Yoshimi Sagawa

オリジナルの味を求めて、バッファローにあるお店には日々多くの観光客が訪れる。