Sir Kensington's Scooping Ketchup

オムレツ、ホットドッグ、そしてハンバーガー。ケチャップはアメリカの食文化とは決して切り離すことのできない調味料だ。ヘインズ、デルモンテ、ハンツなどケチャップの代名詞とも言えるブランドは全てアメリカのものだ。ケチャップの主要な成分と言えば、トマト、砂糖、ビネガーなどが挙げられる。しかし、誰もが知るメジャーブランドのケチャップに使用されているのは健康とはほど遠い、濃縮還元トマト、肥満の原因にも挙げられる高果糖コーンシロップコーンシロップなどが使用されているのが現実だ。

グルメで健康なケチャップがないことに目を付けたのが、ロードアイランド州のブラウン大学の学生だったスコットとマークの二人だった。「マーケティングがキーだよ」と語る二人のスタートしたこのケチャップブランド「サー・ケンシングトン・グルメ・ケチャップ」は、ユニークな紳士のロゴがトレードマーク。いままでの無意識の内に消費者に植え付けられたメジャーブランドの赤いボトルのイメージを一掃する、心と気持ちに響くケチャップブランドの確立を二人は目指した。

しかし、シェフとしての経験もない二人。お互い食べるのが好きであったその情熱だけでのスタートだった。まず、既存のケチャップの原材料を調べ、数々のレシピを考案、テストすることから始めた。その後、8種類まで絞られ作り込まれたケチャップは、スコットのアパートで催されたテイスティングイベントによって吟味された。イベントには30人以上が参加。風味、食べ物との相性、食感など様々な角度で、4段階評価による試食が行われた。試食の結果を元に、ついに2つのフレーバー、「クラッシック」と「スパイスド」が誕生した。

同ブランドがケチャップに使用するのは健康を考えた原材料。フルーツトマトのピューレ、ブラウンシュガー、蜂蜜、アップルサイダービネガー、ライムジュース、コリアンダー、ディジョンマスタード、カイエンペッパーなどナチュラルな食材にこだわる。また、メジャーブランドと比較して、塩分は50%以上カット、砂糖は50-75%カットとかなりヘルシーな仕上がりだ。

現在、NYのスーパーとオフィシャルサイトでの購入が可能だ。ウェブサイトからはクラッシック、スパイスドともに$9.00で販売。(1ダースの購入で$108)いつも買う定番から少し離れて、こだわりのケチャップを一度試してみては？

スタンダードな「クラシック」の他に、シラントロ、ライム、チポテルペッパー、アガヴェなどが加えられた「スパイスド」もある。ケチャップの風味を生かしたlスパイシーなケチャップは試す価値あり！