Crown Maple Syrup

「Light／ライト」はポップコーンやピーナッツを思わせるアロマ、そしてローストしたナッツ、塩キャラメル、ブラウンバターのフレーバー、「Medium／ミディアム」は秋の終わりから冬を思わせるジンジャーブレッドやローストした栗のアロマ、そしてライ麦、トッフィー、ローストしたコーヒーのフレーバー、最後に「Dark／ダーク」はコーヒーやチョコレートを彷彿させるアロマとブラウンシュガーとトーストしたアーモンドのフレーバー。何とも、ただのメープルシロップらしからぬテイスティングノート…。

ニューヨーク州ダッチェスにある800エーカーの森から誕生したCrown Maple Syrupが今熱い注目を浴びている。良質なカエデの木と、ハドソンリバーバレーの寒暖の差が生み出す樹液が豊かな恵みをもたらしている。

もともとは家族の静養地として購入した土地だった。しかし、そこには目を見張るような樹齢100年の素晴らしいカエデの森があったのだ。森の美しさ、カエデの木から採れたメープルシロップの味に魅せられた RobbとLydiaのTurner夫妻はすぐにメープルシロップの製造を始めた。

彼らが目指しているのは「持続性」と「純粋で高品質なメープルシロップを作る事」だ。彼らは詳細な調査・分析に基づき、生態系を維持しながら森林の管理を行っている。そうすることで次の世代にこの素晴らしい森を引き継ぐことができるだけではなく、現在のメープルシロップの生産量も増えるのだ。事実、今年2012年度の収穫はなんと昨年の倍となる見込みだ。

またソムリエによる味の決定を含む徹底した品質管理を行っており、そのクオリティーは非常に高い。 カエデの木から樹液を採ったその日にシロップへの加工を始めるため、そのフレッシュな味わいは大量生産のメープルシロップとは段違いだ。パンケーキにかけるだけではなく、ドレッシングやマリネ、カクテル等の様々な料理に使うことができる。USDAのオーガニック認定も取得しており、ニューヨーク市内でもミシュランで３つ星を獲得した有名レストランを含む多数のレストランで採用されている。

今年のハドソンリバーバレーのレストランウィーク（３月18日〜31日）では、Crown Maple Syrupを使用したレシピコンテストが行われ、スターター、メイン、デザートにそれぞれメープルシロップを使用したメニューを楽しむ事ができる。

もちろん、Crown Maple Syrupはオンラインショップや食料品店で買うことができる。現在Light / Medium / Dark Amber の３種類の品揃えとなっている。 メープルシロップに対するイメージが変わるかも？ぜひ一度、お試しあれ！

(上) 3種類のメープルシロップ。
(中/下)オーナーのターナー夫妻