Blue Marble Ice Cream

ブルー・マーブルは2007年にブルックリンのAtlantic Avenueにオープンしたエコでオーガニックなアイスクリーム屋さんである。「ブルー・マーブル」とは地球のニックネームであり、お店の名前からも「地球に優しい」ことがうかがえる。

このブランドは教育や健康に関する非営利団体で働いていたAlexis Miesen氏とパフォーミング・アートの経験があるJennie Dundas氏の２人の女性によって創立された。ブルックリンのBoerum Hillに露店第一号をオープンし、翌年の春に露店二号店、さらにBrooklyn Fleaにも出店した。2009年にはタイムアウト誌のBest New Ice Cream Prizeに選ばれ、翌年の7月にブルックリンのダンボに二つ目の店舗をオープンした。現在は、アフリカのルワンダに三つ目の店舗をオープンしようとする活動を行っている。「ルワンダの人々には、栄養価の高い食べ物と清潔な水といった肉体的健康が必要だが、それだけではなく、楽しさや嬉しさ、笑いや余暇といった精神的な健康も必要だ」ということを呼びかけている。

使われている容器やスプーンは全てリサイクル可能な材料で作られている。さらにお店の電気は水素発電によるものである。内装に使われているペンキやクレイなども全て環境に優しい材料となっていて、エコを徹底して行っている。

アイスクリーム、コーヒー、紅茶、チョコレートなどお店で売られているものは全てオーガニック。お店には食べ物以外にもアート作品やオリジナルグッズ、ポストカードも売られている。「2009　Time Out New York Reader’s Choice Award」、Slow Food NYC の「The Snail of Approval Award」をはじめとし、数々の賞を受賞。さらにNew York TimesやAM New Yorkなど各メディアのリビューにも搭載されている。

アイスクリーム自体は甘さ控えめで、日本人好みの味である。ニューヨーク産の牛からとれるミルクを使って作ったアイスクリームは、着色料やコーンシロップなどの化学調味料が一切加えられていないので食材そのままの味が楽しめる。定番の味はもちろん、抹茶味やバニラアイスにバルサミコ酢をトッピングしたユニークなものなど多くの種類がある。

おいしくて、エコで、人に優しい、ブルー・マーブル・アイスクリーム。お手軽なミニサイズも売られているので街中で露店を見つけたら、人のため、環境のため、（そしてもちろん自分のため！）に是非食べてみたい。

(Text: Aki Watanabe)

(上/中)バラエティー豊かなフレー バーにはわくわくさせられる。
(下)オーナーのAlexis とJennie