4月21日にイーストビレッジにオープンした、韓国料理レストラン。オーナー・シェフのリー氏は、中学校の時に韓国からニューヨークに移住。大学ではグラフィックデザインを専攻し、グラフィックデザイナーとして仕事をしていたが、この仕事は一生自分がしたい仕事ではない!と思い立ち、シェフにキャリアチェンジ。料理学校に通い、その後は日本食レストランやニューヨークで注目度の高いデイビッド・チェン氏の「モモフク・ヌードル・バー」で経験を積む。そしてこの度、念願であった自分のレストランをオープンした。
レストランのオープンにあたり、納得のいく物件に出会うまでリサーチに約2年の歳月を費やす。その間にレストランのコンセプトを練り上げ、本場韓国の味を提供することに的を絞った。ミッドタウンのコリアンタウンにあるレストランは、先駆者ではあるが、アメリカ人向けの味付け、バーベキューメニューが主流。 しかし、韓国料理には、宮廷料理や家庭料理などもっと幅広いバラエティーが存在する。それらを普及したいとリー氏は考えた。
韓国ではよく知られている、その日あるものが日替わりでメニューになる、「白飯(ペクパン)」を提供するレストラン。それからアイデアを得て、連日とはいかないが、2週間に一度メニューを変え、アペタイザー、ミドル、メイン、フォロワー、デザートの5コースのプレフィックスとなっている。アペタイザー、ミドル、メインは4から5つのチョイスがあり、その中から選択できる。お値段は1人37ドル、2人前だと67ドル(2人で全く違う物をメニューから注文する場合、1人あたり$37が値段となる)。。
リー氏のレシピは、祖母から教わった一家秘伝のレシピ。また、メインについてくるキムチやチゲに使われるキムチはすべて手作り。子供の頃から母親のキムチ作りを手伝いながら、母直伝の味を身につけていった。キムチを漬ける唐辛子も、韓国から取り寄せるというこだわり。美味しく漬けられたキムチはこれまた特製のキムチ保存用冷蔵庫で大切に保管されている。
コリアンタウンのような派手な看板もなく、小さなブティックやレストランが軒を連ねる一角に、ぽつりと佇むこのレストラン。20席程のたったひとつの大きなテーブルが中央に構え、その日テーブルを伴にした他の客と一緒に本場韓国の味を楽しむことができる。現在リカー・ライセンスがないので、BYOBが可能。月曜日から土曜日まで午後5時半から営業開始。土曜日はブランチもある。日曜日は定休日となっている。
RESTAURANT INFORMATION
Persimmon Kimuchi House
277 E. 10th Street
Phone: 1-212-260-9080