現在のアメリカ経済の影響を受けてか、食業界のトレンドもサンドイッチやバーガー、ピザ等、安くお手頃に食べることのできるものが目立っている。その中でキラ星的にオープンしたのがユニークなホットドッグを提供する屋台「Asiadog」。その名の通り、様々なアジアンフレーバーのホットドッグが魅力の店だ。
オーナーのスティーブさんの本職はフリーランスのビジュアルマーチャンダイザー。ファッション関係のディスプレイコーディネートやCMの撮影を行なう傍らで、この屋台を運営している。韓国人である母のブルコギの味をバーベキューに使用したのが、そもそものきっかけ。
ウィリアムズバーグのバー、「Trophy Bar」で行なった単発のバーベキューイベントが予想外の人気を集め、毎週火曜のレギュラーイベントへと発展することとなった。現在では毎週土曜にブルックリンで開かれているフリーマーケット「Brooklyn Flea」で定期的に屋台を出すなど意欲的に活動を展開している。
メニューには7種類のホットドッグ($3~$4)、韓国焼き肉(ブルコギ)バーガー($4)が並ぶ。
「色んなアイデアがあるし、トッピングを友人が考案してくれるから、これからもどんどんメニューが増えるかもね。」スティーブさんは笑ってそう語る。
「The Ginny」、「The Vinh」、「The Ito」、「The Sidney」といったホットドッグのトッピング名は、全てメニューの考案を手伝ってくれた友人の名前。アジア諸国が故郷の彼らがお国柄溢れるトッピングを考案しているだけあり、ウソ偽りのない本場の味となっている。
ホットドッグのオーダーはとてもシンプル。まずソーセージの種類をレギュラー($3)、ベジタリアン($4)、オーガニック($4)を選び、その後にトッピングをチョイスする。
ガスグリルで焼き上げたホットドッグの上に、クーラーボックスから登場するフレッシュなトッピングが乗せられる。
どこか裏庭のバーベキューパーティー的なノリがあるのだが、一口食べると完成されたフレーバーが詰まった逸品であることに気がつかされる。この素朴なフレンドリーさとこだわりの味のコンビネーションが魅力の秘密だ。
現在、ガールフレンドのメラニーさんと仕事で知り合った友人の3人で屋台を切り盛りする。
「今はまだ屋台での活動で手一杯だけど、将来的にはお店が持てたらクールだよ」と語るスティーブさん。
アメリカを象徴するホットドッグにアジア諸国のアクセントを加えるという、なんともニューヨークらしい斬新なアイデアには脱帽だ。アジア全ての国がフレーバーに並ぶまで突き進んでもらいたい。
The Ginny
自家製キムチ・海苔入り
The Vinh
ベトナムサンドウィッチ風
The Ito
日本のカレーと青リンゴのキムチの組み合わせ
The Sidney
マンゴ・オニオン・キュウリ・ピーナッツの組み合わせ
The Wangding
豚バラの中国風バーベキューフレーバー
The Mel & Steve
アジア風コールスロー入り
The Mash
スパイシーケチャップ・ハラペーニョマスタード・フレーク状にしたポテトチップス入り
ブルコギバーガー
キムチまたはアジア風コールスローをトッピング可能
[RESTAURANT INFORMATION]
Asiadog
Phone : 718-594-3254
asiadognyc.com
現在Asiadogは以下のロケーションで活動中!
(その他のロケーションはTwitterでチェックして下さい。)
火曜日(7pm-11pm)
Trophy Bar
351 Broadway
土曜日(10am-5pm)
Fort Greene Flea Market
357 Clermont Ave, Brooklyn NY 11238