第2のマリオ・バタリと称され、今ニューヨークで最も注目を集めるイタリア料理のシェフ、マイケル・ホワイト氏。
「Alto/アルト」、そして「Convivio/コンビビオ」というミッドタウンで人気のイタリアンレストランを運営している。 そしてこの度、セントラルパークの南側に「シーフード料理専門のイタリアン」という新しいコンセプトの「Marea/マレア」をオープンした。

レストランの看板の青色は海の色をイメージ。 店内に入ると茶色をベースに落ちついた雰囲気を造り上げている。入ってすぐ左手には、大理石でつくられたバーカウンターが広がり、その奥には寿司バーにも似た「Raw bar/ロウ・バー（オイスターやフレッシュなシーフードをおつまみ感覚で気軽に頂けるカウンター席）」がある。

店内の右側がメイン・ダイニングルーム。そのリラックスしたムードの店内から外を眺めると、セントラルパーク、観光客をのせる馬車、そして観光客や地域の住人の活気が感じられる。

レストランの内装は、「グッチ」や「プラダ」といったイタリアを代表するブランドのイメージからインスピレーションを得たという。インテリアはすべてイタリアのデザイナーが担当し、内装に使われる素材もすべてイタリアから輸入。施工業者もイタリアから渡米し内装の工事をおこなった。

料理のコンセプトは、イタリアのシーフード料理をフィーチャーしたもの。海に囲まれたイタリア各地のシーフード料理がメニューに並ぶ。「Crudo Al Taglio」と呼ばれるイタリア流のお刺身メニューは、ヒラメ、マグロ、マテ貝、鯛、ホタテなどの新鮮な生の魚介類を最高級のオリーブオイルやお塩でいただく。 また、コネチカット州産、メイン州産、ワシントン州産とサイズや種類の違う生ガキも見逃せない。「Antipasti」の前菜は、季節の野菜とシーフードがお互いの味を尊重し合い、絶妙のハーモニーを醸し出している。

パスタはすべて手作り。「Crudo Al Taglio」と「Antipasti」はあっさりしたメニューが多いので、パスタメニューからは少しインパクトのあるものを選んでもよいだろう。赤ワインで調理されたタコとトロリとしたボーンマロウ（骨髄）がからめてあるちょっと濃い目の味の「Fusilli」がおすすめだ。

ワインは白ワインのセレクションが多く、比較的赤ワインよりも安め。一本40ドル代のものを多く取り揃えているので、シーフードにあったおすすめの１本をソムリエに聞いてみるのもいいだろう。

スタイリッシュな内装とセントラルパーク南というロケーションからちょっと緊張してしまうが、ジーンズでも来店可能にし、カジュアルにリラックスして食事が楽しめる雰囲気にしたのは、お客様に食事も雰囲気も気軽に楽しんでほしいと考えるマイケル氏の人柄のあらわれだ。ニューヨークで必ず１度は足を運んで欲しいおススメのレストランだ。

[RESTAURANT INFORMATION]

Marea
240 Central Park South,
New York 10019
>MAP
Phone : 212-582-5100
www.marea-nyc.com