ニューヨーカーから絶大なる支持を得始めている日本のソウルフード、ラーメン。ミッドタウンやイーストビレッジに多くのラーメン屋が集中する中、なんと、ハーレムにもラーメン屋がオープンした。
地下鉄1ラインの125丁目の駅のまさに目の前できた、ラーメン屋「JIN」。店名は漢字の「仁」に由来し、人と人との支え合いをコンセプトとした店だ。店に一歩足を踏み入れると朗らかな店員が元気に迎えてくれる。90年代のJ-POPが流れ懐かさ漂う店内は、居心地の良いスタイリッシュな空間。テーブル席に加えカウンター席もあり、グループでも1人でも気兼ねなく食事を楽しめる。
ハーレムという土地に目をつけたのは、共同経営者のチャン氏、ジョ-氏、ハン氏、ラジワ二氏。アメリカの名門コロンビア大学を始めとする多数の学校があり、アジア人留学生などが多く住む場所でもある。しかしこのエリアにはアジアンレストランも少なく、ラーメン店は1店もない。日本各地のラーメンを食べ歩いた彼らにとって、日本のラーメンの素晴らしい味をもって、この地でビジネスを始める事に迷いはなかった。
ラーメンのスープは6時間かけてダシをとる自家製で、毎日早朝から仕込みを始める。博多豚骨ラーメンを中心に、塩、しょうゆ、味噌のフルコース。麺はこだわりの職人、小谷修一氏が担当。ストレート細麺とちぢれ太麺の2種類を使用している。
人気メニューは「SPICY TONKOTSU (スパイシー 豚骨)」と「MISO (味噌)」。店の看板である豚骨スープは「最後の一滴まで飲み干して欲しい」との想いから、コクがありながらあっさりとした味わい。「スパイシー 豚骨」には自慢の豚骨スープに自家製ラー油が加えられ心地よい辛みを楽しめる。
トッピングの定番は、柔らかなチャーシューと黄身がトロトロの煮卵。「味噌」はバターの風味が特徴のまろやかなスープ。豚肉と鶏肉の野菜炒めが載っており、太麺と良く合う濃厚な一品だ。もちろん、どちらも替玉OK!がっつり食べたい人のお腹も存分に満たしてくれる。 サイドメニューではハーブの香りが効いたジューシーな唐揚げが人気。カニかまと海藻をわさびとマヨネーズのソース、揚げ玉でアクセントを加えていただくカニサラダも隠れた逸品だ。
近々コロンビア大のキャンパス増築計画もあるこの地域、アジア系人口はますます増え、今後もアジア系のレストランが続々登場することだろう。日本人だけのものではなく、もはや世界食となったラーメン!将来は「ニューヨーク系ラーメン」が世界的ブームになるかも!?
(Text: Aki Watanabe)
KARA-AGE : $6
NANKOTSU KARA-AGE : $7
KELP SALAD : $4
SHIO RAMEN (SALT) : $10
SHOYU RAMEN (SOY SAUCE) : $10
TONKOTSU RAMEN (PORK STOCK) : $11
SPICY TONKOTSU RAMEN (PORK STOCK) : $12
MISO RAMEN ( CHICKEN & PORK STOCK BLEND) : $12
3183 Broadway New York, NY 10027
Phone: 646-559-2862
jinramen.com