ソーホーに、オーセンティックなスペイン料理がNYに上陸。スペインはもとより、イタリア、中国、フランス、ポルトガル、ドイツに200店舗展開するチェーン展開する「Lizarran / リザラン」。東海岸で初の店舗が、ニューヨークにオープンした。
ウエイトスタッフも食材、ワインをよく知るスペイン人スタッフが現地からNY入り。食材の多くもスペインから輸入。アメリカで調達できる食材もあるが、やはり本場の味を作り出すには、スペイン産の食材は必要不可欠と語るオーナーのミゲルさん。
レストランは1920年代に建てられたランドマーク指定のビル。入り口を入ると、高い天井にハイテーブル。 奥行きのある細長いレストランの一番奥の壁には大きな写真が飾られ、吹き抜け風の天井からは外光が差し込む。店内を進むと、ケースの中に「 Pintxo /ピンチョ」が綺麗に並べられている。
この「ピンチョ」とは、スペイン語のピンチャール(突き刺す)、ピンチョ(楊枝、串)に由来していて、薄切りのパンの上に、チーズや、ハム、サーモンがのったフィンガーフード。 スペイン・バスク地方の独特のおつまみだ。 暖かいピンチョもあり、スパニッシュソーセージのチョリソ、イカのフリッター、えびフライが乗ったものもある。
一口、二口で食べるピンチョ。パンは柔らかく噛み切りやすくないといけない。そのパンにもこだわり、一日に3回は自店でパンを焼いている。ふわふわ焼きたてのパンを軽くトーストして、いろいろな食材を乗せていく。シンプルな料理だが、一品一品にこだわりが詰まっている。
このピンチョ、どうやって、オーダーするかというと、ウエイターがピンチョスの載せられた皿をテーブルに持ってきてくれるので、好きな一品を選んで皿にとる。いらないときは、気兼ねなく「No Thank you」と断ればよい。各ピンチョには爪楊枝が刺さっており、食べ終えたらその爪楊枝をテーブルに置かれた爪楊枝たてに立てておく。会計の時にウエイターが爪楊枝の数を数えるという方法。ちなみにどのピンチョも一皿$2.50。
ピンチョだけではなく、アペタイザー、スープ、サラダ、魚、肉料理のメインコースも用意されている。ピンチョを何皿か頼んで、メインコースを頼むというのももちろんOK! ヨーロッパの系列店ではピンチョが売り上げの40%を締める。つまみを食べながらワインを飲むという食文化の現われであろう。アメリカではピンチョの売り上げが20%。前菜、メインコース、デザートという食べ方を好むアメリカ人。しかし、ピンチョの売り上げも少しづつ上がってきているので、小皿料理でお酒を楽しむ人も増えてきているのは確かとのこと。
次々に出てくるピンチョの種類はなんと200種類!選りすぐりのスペインワインと一緒に、いろいろな種類を試してみてはいかが?
[STORE INFORMATION]
Lizarran
45 Mercer Street, NY, NY 10013
Tel : 646-837-6580
URL : lizarran-nyc.com/media/lizarran.html
【営業時間】
12:00pm~0:00am (毎日営業)