ブティック・ビストロをコンセプトとする"シュガー＆プラム"は、２０１２年８月にアッパー・ウエスト・サイドにオープンしたレストランとスイーツブティックを併設するユニークなレストラン。オーナーであるフランス人のラミア・ジェイコブス氏、４人娘の父である彼は今までにない子供と大人が一緒に楽しめるレストランを作りたいと思い立ち、ブティック・ビストロをコンセプトにしたレストランをオープンする。オーナーがフランス人というだけあって、店内のそこかしこにパリのエッセンスが感じられる。そこにアッパー・ウエスト・サイドという土地柄も加わり、遊び心に満ちた中にもハイソでクラシックな空間が提供されている。

シュガー＆プラムの店内はまさに大人と子供両方が楽しめる世界観に仕上がっている。照明やドアノブがロリポップキャンディーになっていたり細かいところまでメルヘンな遊び心満載で、まるで映画「チャーリーとチョコレート工場」の世界だ。スイーツブティックにはチョコレートや量り売りのキャンディ、マカロン、カップケーキ、クッキー、ケーキ、アイスクリームなどありとあらゆるスイーツがこれでもかと並べられ、甘いもの好きの女子には夢のような空間が繰り広げられている。店内のスイーツを手がけるパティシエ、ピシェット・オン氏は、アメリカ国内にとどまらず世界各国で活躍する各メディア絶賛の有名パティシエ。ショコラティエにはこれまた世界的に有名なティエリー・アトラン氏（フランス国家最優秀職人賞受賞）を起用し、最上級でユニークなチョコレートを提供している。
ブティックに負けず劣らず、お隣のレストランもメニューの充実度がすごい。子供と大人が一緒に楽しめるレストランをコンセプトに掲げるだけあって、ブレックファスト、ランチ、ブランチ、ディナーとそれぞれの時間帯で様々なメニューが楽しめるのに加え、大人用と子供用のメニューが別々に用意されている。ブティックのスイーツを含む全ての料理には新鮮かつ上質で安全な原料を使用しているので、子供に食べさせるのにも安心だ。

シュガー＆プラムではマカロンやワッフルといったいくつかの人気メニューがあるが、今回ご紹介するのは「ワッフル＆ベーコンシェイク」。なんとベーコン入りのミルクシェイクだ。普通の日本人の感覚からしたら、その二つは組み合わせてはいけないのでは、と心配になることだろう。しかしここアメリカではいたってアリな組み合わせなのだ。というのも、アメリカ人はキャラメル＆チェダーチーズのポップコーンやピーナッツバター＆ジャムのサンドイッチに見られるように、甘い＆しょっぱいの組み合わせが大好物。特にアメリカ全国民の好物と言っても過言ではない"ベーコン"はこの甘い＆しょっぱいのしょっぱいを担当する事が非常に多い。（当サイトで以前紹介したオーブンリーの「スパイスベーコンキャラメルコーン」が良い例。
バニラアイスクリーム、ヴァーモント産メープルシロップ、シロップ漬けベーコン、ミニワッフルからなるワッフル＆ベーコンミルクシェーク、シュガー＆プラムに立ち寄った際には騙されたと思ってぜひ一度試してみてほしい。店内で頼んで友達と分け合うも良し、テイクアウトして夏のニューヨーク散歩のお伴にするも良し。甘い＆しょっぱいの魅力にハマったら、もうあなたは立派なニューヨーカーだ。