ピザは元々イタリアのナポリ地方で生まれた料理。栄養バランスが良いため、イタリアでは軽食として夜食に食べられる事が多い。また、フォークやナイフを使わずに、ピザを折りたたむ様にして食べるのが元々のスタイルだ。
ピザはすっかりアメリカを代表する料理の1つになっているが、ここのお店では、アメリカンスタイルの生地の厚いピザではなく、オリジナルのナポリスタイルのクリスピーピザが味わえる。人気のマルゲリータを一口食べると、まず初めにサクッと香ばしい生地の食感が楽しめる。更に、トマトソースのあっさりした酸味と新鮮なチーズのトロリとした食感がクリスピーな生地にうまく絡み、適度な歯ごたえを生み出す。チーズが濃厚になりすぎない様に、バジルの香りがうまく口の中で広がり、脂っこさを全く感じさせない。/p>
このピザの美味しさの秘密は、イタリア産のDIPO 00という小麦粉と、ナポリ産の硬水を使用していること。またそれ以外に、多くのお店が生地に砂糖や蜂蜜を使うなか、ここのお店は一切それらを使用しない。イースト酵母も必要最低限の量を使い、シンプルな生地作りに徹底している。そのため、クリスピーとソフトの中間の絶妙なバランスの食感を生み出している。その他、モッツァレラチーズもバッファロー(水牛)から作ったものは香りが強くなるため、牛から出来たフレッシュチーズを使用。プロセスチーズは粉っぽい食感を与えてしまうため使わない。
この店のシェフのモットーは、”keep simple & balance flavor”。この言葉にマルゲリータの美味しさが凝縮されている。舌の肥えたニューヨーカー達を虜にするナポリスタイルピザ。グランドセントラル駅周辺を忙しく行き交うニューヨーカー達の姿を見ながら、アメリカ定番料理の1つとなった美味しいピザを食べて一息入れるのもいいだろう。
店内に3台ある特大のオーブン。燃えたぎる炭火にピザが投げ込まれる。
グランドセントラル駅内にある広い店。大きな窓が印象的だ。