ベルギーが発祥の地であるムール貝のワイン蒸し。フレンチビストロでは人気料理の一つ。ワイン好きのフランス人にとって最高のお酒のつまみだ。
大きな白いボールにかぶさったお皿をとるとボアッと白い湯気が立ち磯の香りが広がる。つややかな貝殻の中にふっくらと膨らんだオレンジ色の貝の実。量の多さにびっくりさせられつつも、エンドレスに楽しめるのは嬉しい。/p>
半分食べおえたぐらいから、下のスープが見えるようになり、後半戦はスープを楽しめる。ムール貝のダシがよく出たスープは、輪切りのレモンから出る汁と混ざり合いあっさりといただける。そしてフレンチバケットをスープに浸して食べれば最後の一滴まで残らずたいらげる事ができる。
この料理の美味しさの秘訣は、新鮮なムール貝。レシピは至って簡単。フライパンで蒸し、貝の口が開いたところで、シャブリの白ワイン、バター、パセリ、シャーロット、タマネギとレモンを混ぜたソースをまず数分貝となじませるという直球型の料理。一週間に使うムール貝はなんと200キロ。これだけの消費量だから、連日新鮮なムール貝を入荷することが可能なのだ。
チェルシーのアーティスト達や地域の常連客が多く集まるこのフレンチビストロ。スタッフの行き届いたサービスとフレンドリーな雰囲気で居心地は最高。気の合う仲間とムール貝をつまみに美味しいワインを飲みながらワイワイ語り会ってみては。