「手羽先の唐揚げ」の誕生は東京オリンピック開催の昭和39年にさかのぼる。名古屋に本店を構える居酒屋「風来坊」の創業者大坪氏が「出し汁用の手羽先」にタレを絡めて客に出したのがキッカケといわれている。
手羽先の「軽く・美味しく・安い」という三拍子揃った魅力をニューヨークでも堪能できる店が、チェルシーエリアの一角にある小粒なレストラン「Tebaya」。オーナーはなんと元関取というユニークな経歴の持ち主。ご実家は手羽先の発祥地、名古屋で居酒屋を営む。そちらの店でも甘辛さが魅力の手羽先が定番メニューにある。その経験を元に、4年前に堂々とこの店をオープンした。
地鶏「名古屋コーチン」とまではいかないが、この店で味わえるのは日本人に馴染み深い本格的な「手羽先の唐揚げ」だ。そのこだわりはなんといっても企業秘密の自家製ダレ。手羽先を二度揚げにした後、この秘伝のタレに絡め、白ごま、コショウで仕上げる。カラっと二度揚げされた手羽先とタレの絡み具合がなんとも絶妙。ちょっぴりスパイシー、かつ奥深い風味が感じられる、後引く美味しさとはまさにこの事!気づいたら、目の前には手羽の骨の山が…なんて状況もきっと少なくないはず。
ビール片手にいくらでもイケてしまうこの一品。一人でいただく時はくれぐれも気をつけましょう!(笑)