店名のソカレットとはスペイン語で「おこげ」の意味。この店のパエリアはパエジェーラ(パエリア専用の鍋)の底にしっかりおこげの残る、本格的スタイル。汁気が残らず、柔らかすぎない絶妙の米の調理加減はスペイン人でも納得の逸品だ。5種類あるパエリアはどれも伝統的なメニュー。フレッシュな魚介類、野菜、肉類をふんだんに使用しているので食べごたえは十分だ。鍋の中身がおおよそ片付いた頃にウェイターがこびりついたおこげを取り分けてくれる。
実はこのレストラン、ニューヨークの人気タパスレストラン「La Nacional」のオーナーでもあるJesus Manso氏が手がける店。「パエリア・バー」という長テーブルを他の客とシェアして食べる。予約を取らない店だが、その味を体験しようと待ち時間も惜しまないニューヨーカーで常に活気に溢れている。待たずに食べたいという方には、ディナー開始直後の早い時間帯での来店がお勧めだ。