今回ご紹介するハンバーガーはパークスロープのバー「Dram Shop」の逸品。この店はビリヤードやテレビでスポーツ観戦を楽しむ若者で活気づくお洒落なバー。大音量の音楽で人との会話も困難になるほどの賑やかさになることも当たりまえ。こんなバーにニューヨーカーに人気のバーガーがあるとは少し予想し難い。
この店のバーガーの誕生はかなりの年月をさかのぼる。60年前にダラス南部のマロー・グロッサリーにて現オーナーの祖父が販売を開始したのが始まり。門外不出のレシピは孫まで受け継がれ、この店で体験することができることになった。
ここのバーガーはセサミシードの載ったバンズを使用。2枚の四角いパテとチーズが載ってくるのがスタンダードだが、パテを1枚にしたり、3枚目を追加したりなど、オーダーの際にリクエストも可能だ。バスケットの中にどっさりとフレンチフライが盛られた横に、ふてぶてしくバーガーがのせられてやってくる。決してバーガー専門店のような上品な盛りつけとは言えないが、この大胆なプレゼンテーションもアメリカのバーの定番として受け入れて楽しむべきだろう。
トッピングはいたってスタンダード。千切りにされたレタスに、アメリカンチーズ、オニオン、トマトとピクルス。一口味わった瞬間、「この味、どこかで知っている…」と感じる方がいるかもしれない。そう、このバーガー、どこかあのビック●●●に似たフレーバーがあり、あの味に慣れ親しんだ方はホッとしてしまうはずだ。違う点は、フレッシュな素材と手作りのこだわりをプラスして、かなりのグレードアップ感があることだ。クリーミーなソースとジューシーなビーフパテ、そしてピクルスの酸味がバランスよく絡み合うこのバーガー、一度体験してみて欲しい逸品だ。