レストランを訪れてまずテーブルに運ばれてくるコンプリメントのブレッドバスケット。ニューヨークのレストランでは定番となっているこのサービス、食事が運ばれてくる前のちょっとしたスナックにとても嬉しい。
しかし、「食事が食べられなくなるかも…」ということでこのパンをスキップする方もいることだろう。「あまり美味しくないパンでお腹を膨らませても…」などと思っている方もいるはずだ。でも、こだわりの詰まった美味しいパンを出されたらどうだろうか?
ウェストビレッジらしい雰囲気が溢れる隠れ家的なニューアメリカンレストラン「Commerce/コマース」。この店はニューヨークでも指折りのブレッドバスケットを提供することで知られている。
コマースのブレッドバスケットは、全て店内で手作り。当日に店のオーブンで焼き上げられる。バンのバリエーションも魅力の一つ。シードクラスト(ポッピーシードやセサミ)、 ブリッツェル、ベーコン・ザワークラウト、 オニオンロールなど数種類の小さなパンが盛られて登場する。ナプキンに大切にくるまれた。それぞれ個性の異なるパンを目の前にして、どれから手を付けたらいいか迷ってしまう。シーズンによって出されるものは変わるため、日を改めてお店を訪れると、違うパンに出会う事もある。
どのパンもかりっとしたクラストが特徴のパン。それでいてふんわりとした内側は、ほどよくしっとりとしあがり、風味がふわりと口の中に広がる。バラエティー豊かなパンの中でもお勧めはオニオンロール。調理されたタマネギの甘みと香ばしさがパン生地にしみ込んでいる。適度な塩気もあり、食前のワインやビールのお供に丁度良い。
食前に軽く頂くためのブレッドバスケットのはずが…追加オーダーしてしまうことになるかも?