レッドフックロブスターパウンドは、レッドフックの少し錆びれた感じも漂うエリアにポツンと存在する。車をお持ちでない方は、マンハッタンから訪れるには、サブウェイとバスを乗り継がないとたどり着けないという悪条件。それにも関わらず、絶品のロブスターロールを求めて、週末には行列ができる事もしばしばある。
なぜ、ニューヨーカーを虜にするのか?それはシンプルな一品であるが故にごまかすことのできない素材、ロブスターとバンズへのこだわりに秘密がある。
鶏肉にフリーレンジ(放し飼い)のものとそうでないのがあるのと同様、この店は採れたてのロブスターにこだわり、決して囲いの中で捕獲されていたものは使わない。これは、そしてロブスターらしい風味と鮮度を最大限まで引き出した素材を提供するためだ。またロブスターの環境へも気を配り、繁殖用とされる2パウンド以上の大きさのものは決して使わない。
溢れんばかりに盛りつけられるロブスター、それを挟むバンズにもこだわる。本格的なメインスタイルのロブスターロールを提供するために、同州で実際にロブスターロールに用いられる「The JJ Nissen」のバンズを使う。柔らかいバンズはほんのりとした甘みがあり、ロブスターの旨味、バター、マヨネーズをしっかり受け止める。少しトーストしてあるため最初のさくっとした食感とバンズの香りも好印象だ。
ロブスターロールの種類は2種類。メインスタイル(冷製ロブスターとマヨネーズを和えたもの)とコネチカットスタイル(温かいロブスターとバター)を用意する。 どちらもメイン州からやってきた採れたてのロブスターをふんだんに使用する。 15ドルと少しお値段は高いかもしれない。食べにいくには少し億劫かもしれない。それでも極上のロブスターロールを体験するために、是非一度は足を延ばして頂きたい。
レッドフックはちょっと遠いかも…という方に朗報。少し鮮度と雰囲気は妥協する必要もあるかも知れないが、週末にはブルックリンのフリーマーケット、「Brooklyn Flea / ブルックリン・フリー」でも販売しているので、そちらで試してみるのもいいかも。 (Brooklyn Fleaのサイトはこちら)
金曜日の12時から7時限定で茹でたロブスターのオンライン予約販売も行っている。 (未調理のフレッシュなものも購入可能) ロブスターの予約はこちらまで redhooklobsterpound.com/order