NYで知らない人はいないほど有名なフレンチレストラン「Daniel」。この店でエグゼクティブペストリーシェフとしてその名を挙げた Dominique Ansel氏によるスイーツ専門店「 Dominique Ansel Bakery」をご存知だろうか?
Ansel氏はパリ北部にて4人兄弟の末っ子として生まれ、16歳から本格的に料理の修行を始めた。途中、兵役義務による中断を挟み、フランスの伝統のペストリー学校、「Fauchon」に7年間通った。今日、Ansel氏は製菓プロの雑誌「Dessert professional magazine」において、2009年、2010年の「アメリカでトップ10のペストリーシェフ」に名前が挙げられている。
「Daniel」といえばコースの最後に焼きたてのマドレーヌを供する事で知られている。そして、この店「Dominique Ansel Bakery」では、その焼きたてのマドレーヌをそのまま味わうことができるのだ。2500スクエアフィートのゆったりした店内には、テーブルとカウンター合わせて50席。店内後方にはガラスで覆われた温室があり1年中日光を楽しみながら食事が出来る。
オーダー毎に焼き上げる熱々のマドレーヌは週末(金〜日)の午後3時からの限定販売。焼きたてに粉砂糖を振って 紙のバスケットに入れてくれるのでテーブルで食べるも良し、テイクアウトしてSOHOを歩きながら食べるも良いだろう。「Daniel」での食事は敷居が高いけれども、このマドレーヌはぐっと身近な存在だ。
Text: Aki Watanabe