ニューヨークでは、至るところでピザ屋、ピッツェリアを見かける。99セントで買える切り売りのピザもあれば、高級イタリア料理店で提供される本格ピッツァなど、一言でピザ（ピッツァ）といっても、その種類はさまざま。イタリアから持ち込まれたピッツァが、アメリカ国内で独自の進化を遂げ、今もなお新しいピザ（ピッツァ：以後ピザ）が生まれている。ニューヨーカーの定番フードと言っても過言ではない"ピザ"。今回はその進化形である"フライドピザ"を紹介する。

フライドピザとはその名のとおり"揚げたピザ"のこと。でも、揚げたピザって何？？ソースは？トッピングはどうするの？それって美味しい？・・などなど、聞いただけではイメージしにくいのではないか？
そもそもフライドピザとは、イベントなどで簡単に出来立てピザを作るときに生まれたものらしい。ピザ窯が重くて運べないので、窯で焼くかわりに油で揚げて、トッピングをしたのが始まりだとか。

今回紹介するのはフライドピザの専門店"LA MONTANARA"。本格ピッツェリア"Forcella"が新しい分野への取り組みとしてはじめたフライドピザの専門店だ。専門店だけあってピザ生地をただ揚げるだけではなく、揚げた生地にトッピングを乗せ、さらに石窯で焼成する。こうすることで、余分な油を落とし、表面がカリッと香ばしくなる。さらに、揚げ油にもこだわっている。揚げ湯にはひまわり油を使用。油のしつこさが少なく、時間がたっても油のベタベタした食感がない。

油で揚げることで、ピザ生地が膨らみ、通常のピザよりやわらかく、ややふわふわした食感になる。一口食べると、香ばしさとともに、フライによる美味しさが口の中に広がる。油で揚げてあるのでややお腹にたまりやすいが、冷めても美味しく、ビール、ワインにはピッタリ。食事としてのピザだけでなく、ビール、ワインのおつまみとしても最適！ ピザの進化系"フライドピザ"！　ぜひ一度、ご賞味頂きたい！

写真のフライドピザは店の名前と同じ"MONTANARA"($7)。トッピングは、トマトソース、モッツァレラチーズ、バジル。マルゲリータと同じトッピングだ。