アッパーウエストサイドのレストラン街にあるチャイニーズ・ラテン料理店、Flor de Mayo。今回のベストディッシュはこちらのお店で頂くことの出来るペルーを代表する料理、ロモサルタードだ。ロモサルタードとは細かく切ったビーフステーキやトマト、オニオン、ピーマンとフレンチフライを合わせた炒め物をご飯の上に盛りつけるなんとも豪快な料理。味付けには醤油などアジア系調味料を使用し、中華風の調理法を用いて料理される。ペルーやその近隣国では必ずメニューに載っている定番メニューだ。
ペルーはコロンビアやブラジルなどに隣接する南米の国。マチュピチュなどの世界遺産があることで知られている。ペルーの食文化は大きく分けて"高地・アマゾンの密林地帯・海岸地帯"の3つの地域に分類することが出来る。それぞれの土地で地形や歴史背景の影響により主に使用される食材や味付け等が異なる。今回紹介したロモサルタードは海岸地帯に伝わる料理で、スペイン・中国・日本・イタリアなど様々な国民の影響を受け、独特に変化を遂げた。アジア系の調味料等が使用されることから、日本人にも親しみやすく、これを食べてペルー料理の虜になる人も多いとか。
Flor de Mayoのメニューは半分チャイニーズ、半分がラテン料理だ。ロモサルタード以外にも種類豊富なペルー料理と本格中国料理が楽しめる。値段もディナーのメイン料理が高いものでも$15程度で頂けるのでお財布にも優しい。日本人好みのラテン料理ぜひ一度試していただきたい。
(Text: Kumi Tsuchiya)