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自分らしく食を楽しむ生活を pecopeco! Deli

ギリシャ人コミュニティーと知られるアストリア。地下鉄NラインのBroadeway駅をおりて西に1ブロック歩いたところに、地域の住民に愛され、今では遠方からもお客さんがやってくる人気の屋台、「ザ・キング・オブ・ファラフェル・アンド・シュワルマ」がある。

オーナーのフレディーさんがこの場所やってきたのは2002年。「道の角から10フィート、隣接する他店舗から20フィート以上はなれた位置で営業しなければならない」という屋台営業の厳しい規制にも関わらず、近隣にレストランの多いこの地域を選んだのは、同業他社が多いほうが人が集まりやすいという考えからだった。

オープン当初は、お客さんの信頼を得るには時間がかかった。店舗を構えているレストランとは違い、路上で販売しているということが障害になったのだ。しかし、「味が良い」という評判が瞬く間に広まり、今では人気の屋台として話題を読んでいる。

この屋台の人気の一品は「Chicken & Rice」。鶏のもも肉を7種類のスパイスで一晩マリネし、それを炒めたものがどっさりとご飯の上に盛られている。鶏肉をタマネギとピーマンと一緒に炒め、半分ほど肉に火が通ったら大きなブツ切りにしていく。黄色いサフランライスか細長い白米の上にレタス、ピクルス、トマト、タマネギ、ターナップのみじん切り…そして、自慢の中東風ベジタリアンコロッケのファラフェルが添えられる。その上にあふれんばかりのチキンが乗る。仕上げには、11種類のスパイスが入ったホットソースとマヨネーズベースのホワイトソースをタップりかけて出来上がり。「これで5ドル?」と驚かされる程の量だ。

どこから手をつけてよいのか一瞬考えてしまう程、大きく盛られたチキンライス。ソースのたっぷりかかったチキンを口に入れると、ホワイトソースの甘さとホットソース、そしてマリネされてしっかり味のついているチキンが混ざり合う。その美味しさに魅せられて、気が付くと既にスプーンは二口目に突入していた…。しばらくチキンライスに没頭していると、付け合わせのファラフェルもあったことを思い出し、もう一つの味を楽しめることにうれしくなる。

道を行き交うお客さん、そして道を通りすぎる車の中からも毎日絶えず挨拶の声がかかる。この屋台はアストリアのアイコンといっても過言ではない。現在、「第三回ベンディー賞」の最終審査に残る。熱狂的なファンの応援を受けて9月29日の最終選考会に出場し、優勝を目指す。

Fares Zeideia 代表者/パレスチナ
1981年にアメリカンドリームをかなえる為にニューヨークにやってきた。渡米以来、タクシーの運転手、スーパーマーケットのマネージャー、セールスマン、コーヒーショップのオーナーと様々な仕事をやりながら生計を立ててきた。接客が大好き。屋台の前を行き来する人とも顔馴染みになり、連日楽しく仕事に励む。「フレディー」の愛称で親しまれている。



The Third Annual Vendy Awards(第三回ベンディー賞)とは?
ベンディー賞とは、「ニューヨークの顔」といっても過言ではないストリートベンダー(屋台)の発展を祝うと同時にビジネスサポートの為に開催されるイベント。このイベントはイーストビレッジのトンプキンス・スクエア・パークで午後3時から午後8時まで行われる。一般投票で選ばれたファイナリストが、普段と同じように自らのカートで調理した料理を一般客と審査員に振る舞う。そしてイベントの最後には、優勝者にシルバー・ベンディー・カップが授与される。

当日ベンダーイベントに参加したい方は下記のウェブサイトからチケットを購入可能。当日券も発売予定だが、それまでに完売することもあるので、前売りチケットを購入するほうがベター。

詳細はウエブサイトからどうぞ!こちらをクリック!
streetvendor.org/vendies.html

オーナーのフレディーさんは近所の人気者

将来は卸売りを考えているファラフェル

食欲をそそる匂いを醸し出す特製マリネチキン

人気のナンバー1のチキンライス

The King Of Falafel & Shawarma:
Broadway & 30th Streetの角

営業時間
午前11時から午後9時過ぎまで