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魔法の舌を持つ男:ミクソロジスト:ジュニア・メリノ

「ドリンクのシェフ」と呼ばれるミクソロジスト。ありとあらゆる食材、リキュールを絶妙のバランスで混ぜ合せてカクテルを作るスペシャリスト。バーテンダーの域を超え、独自の技法とレシピを駆使して他では飲む事のできない自分だけの一品を創り出す。レストラン激戦区のマンハッタンではドリンクも大切なお店の売りになっている。 ジュニア・メリノ氏は 今、マンハッタンで最も注目を浴びているミクソロジストの一人だ。

ジュニア氏は、メキシコのプエブラ出身。アメリカに住む母親と暮らし、英語を勉強するためにニューヨークにやってきた。レストランで働くことで経験を積みながら、ソムリエとしての資格も取得。「毎日が学び。学ばなければ、未来はない!だからワインのコースを取って勉強したんだ。資格の証書はあくまでも学びを終えた後にもらう一枚の紙でしかないと思ってるよ。」

現在、彼のカクテルのレシピは約1000種類以上。海外旅行した時にはその土地でしかとれない野菜や果物を食べる。また新しい人と出会った時には、文化や生活習慣の違いなどを訊ねる。それらの経験や情報はカクテルのアイデアにも大きく影響してくる。「『人種のるつぼ』と呼ばれるニューヨークには世界中の人が集まるので、情報が集め易いよ。」と語るジュニア氏。知らない食材を耳にすると、買って研究する。カクテルを作る器具も同じ。カクテル用ではない器具でも使えそうだと思ったら購入して試してみる。

現在ジュニア氏は、マンハッタンのレストランのコンサルティングを行う傍ら、ドリンクの研究を続けている。体に優しいカクテルを作り、それらのレシピを若い人たちに伝えていきたいという想いと共に…。「例えば ヴォッカのようにアルコール度の強いお酒を飲むと、舌の神経に強い刺激を与えて、45分ぐらいは味がわからなくなってしまう。また、胃にも針で刺すような刺激を与えるので、健康にもよくない。しかし、ヴォッカを使ってもバランスのよいカクテルを作る事で、食欲増加を促し、料理も楽しめるカクテルへと早変わりするんだ。」と氏は語る。

クオリティーの高いドリンク、そして消費者が健康的に飲酒を楽しめるように。ジュニア氏のカクテルに対する情熱と探究心は止まる事を知らない。

ジュニア氏のカクテルをご紹介!
Pina Partida
(フレッシュパイナップル、イングリッシュ・キューカンバー・レモン、アガペ・ネクター、バティーダ・テキーラ・ブランコ)
口当たり、見た目も爽やかで味の濃い料理に合いそう。キュウリの青臭さとパインの甘さが見事にマッチしている。日本人には無い発想。
他にも独創的なカクテルがたくさん!お店で是非トライしてください。

ダイナミックにシェイカーを振るジュニア氏。

カクテルを生み出す器具。ものすごい数だ。

まるで魔法をかける様にカクテルが作られていく。

Rayuela:
165 Allen St. New York, NY 10002
(bet Stanton & Rivington St)
TEL: (212) 253 8840
www.rayuelanyc.com/index.htm