「ニューヨークでいつか自分のレストランをオープンしたい！」という夢を持っていらっしゃる方も沢山いらっしゃることでしょう。レストランをオープンする第一歩は物件探しから…マンハッタンで多くのレストラン物件を紹介されているパークウェイ・ノース不動産の高良社長に市場のトレンドと物件選びのコツを聞いてみました。
ニューヨークのレストラン物件の現状とは？
現在は多くの大型物件が売りに出されています。売値は350万ドルから1億ドルの物件です。小型のレストランですと、15万ドルから30万ドル物件が売りに出ています。
賃貸物件になると、イースト・ビレッジの周辺では3500ドルから１万ドル前後から出ていますね。
レストラン物件探しのステップを教えてください。
- 可能であれば、店舗専門の不動産会社を3社ぐらいあたってみることをお勧めします。サービスの質が各社によって違いますので、ご自分にあった不動産業者に依頼されるのが、ベストでしょう。
- 不動産会社に支払うコミションについて確認すること。オーナーが支払うのか、あるいはお客様が支払うのかを知っておくことが大切です。
- 2000スクエアフィート前後の物件においてですが、内部の設備が設置されたままの状態である居抜き物件の場合、レストラン内の内装や機器が全部含まれる場合と、含まれない場合があります。居抜きでは営業権を購入するということになりますので、空き店舗を賃貸してはじめから準備をするよりは全体的に安上がりですのでお勧めします。
- 気に入った物件が見つかり次第、必ず弁護士を雇い賃貸契約書、売買契約書をレビューして頂くことも重要です。リカーライセンスは名義変更が出来ませんのでご注意ください。マンハッタンでは(特にイースト・ビレッジ周辺は)リカーライセンスがとりにくい傾向にあります。
- ビルディングのオーナーから店舗の入居が許可されればクロージングまで比較的スムーズにはかどります。
レストラン物件探しで最も重要な事は何ですか？
- 「家賃÷売上高」が15％以内であれば理想です。予想売り上げ を考慮した上で、家賃の予算を考えられるのがいいかとおもいます。
- リカーライセンスが取得しやすい地域を選ぶ事、あるいは取得できるまでの期間を計算してオープニングの準備をする事が大切です。
- ランチを中心にするのか、ディナーを中心にするのか或いはランチとディナーを提供するのかによって、レストラン業を行なう地域の選別をしなければなりません。ビジネス街など、地域によっては週末になると人通りがまばらになる場合があるので注意とリサーチが必要です。同じ場所について必ず朝、昼、夕方、そして週末を見学されることをお勧めします。
- ビルのオーナーとの相性はとても大切です。
- ニューヨークでは、配管、空調、換気、電気配線、そしてこれからは、環境問題への配慮も必要となります。
「レストランをこれから開きたい」という方へのアドバイスをお願いします。
レストラン業界の再編や競争、そして家賃や食材、人件費などの値上がりにより経営にこれ迄以上の努力をレストラン経営者が多くいらっしゃいます。
特に日本食レストラン業界は中国系、韓国系、その他の人種の方々が経営しており、各レストランとも差別化を図らなければ生き残れない時代に入っているように感じます'。レストランも創意工夫が必要ですね。物件探しの際には、商業不動産、特にレストラン関係に精通した不動産会社を選ばれる事をお勧めします。その業者の実績や信頼性、サービス、リファレンスなどを聞かれることも大切です。
物件の状態を細かく提供してもらえる。レストラン物件に強い不動産会社に依頼するメリットだ。
アメリカで鉄板焼きの店として有名なベニハナのマネージャーを約12年勤め、レストラン業の最前線でオペレーションに従事。その経験を生かし、レストラン開業を目指す方への物件の紹介を行う。レストランでの経験を活かした、経営的視点からもお客様の希望に沿った物件を紹介している。
Parkway North Real Estate 1977年、ニューヨークに設立。それ以来マンハッタン、ウエストチェスター、クイーンズ、ロングアイランドで賃貸、売買、商工業、投資物件を扱う。全従業員の物心両面の幸福を追求し、全従業員が信頼でき安心して働ける会社づくりを目指す。誠実且つ迅速な対応を心がけ、いち早くお客様のニーズにあった物件を最高のおもてなしで提供する事がパークウエイ・ノースのミッション。お客様と共に感動を共有できる不動産会社として最も信頼される企業を目指す。 レストランの売買に関しての情報は豊富にご用意していますので、もっと詳しいことをお知りになりたい方はこちらまでお問い合わせください。 |
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