プエルトリコは、カリブ海北東に位置するアメリカ合衆国のコモンウェルス。プエルトリコ人はアメリカの市民権が与えられており、20世紀前半から、多くのプエルトリコ人がアメリカに移住を開始。新天地として選んだ街はニューヨーク。彼ら/彼女等の多くがブロンクス、そしてマンハッタンのイースト・ハーレム地区を中心にコミュニティーを作り上げていった。
トライベッカに新しくオープンしたレストラン、「サソン」。サソンとはプエルトリコ料理には欠かせない調味料。その名前にふさわしく、伝統的なプエルトリコ料理を提供するレストラン。
トライベッカという土地柄から、おしゃれでシックな雰囲気も醸し出しながら、プエルトリコでよく見られる木の壁を調和させて、ルーツを感じられる内装。ビビッドなオレンジカラーで、カリビアンをテーマに、店内では軽快なラテンの音楽が流れている。
地下にはラウンジがあり、サルサバンドがライブ演奏を行う。プエルトリコの雰囲気を更に作りあげるため、わざわざ現地からキューバ製のタイルを輸入し、2ヶ月かけてフロアを作り上げた。
「オーセンティックな味にこだわってます」と語るのは、オーナーのモラレス氏。フュージョンではなく、ストレート・フォワードなプエルトリコ料理がメニューに並ぶ。この話題の店で最も人気のある定番を、今回のスペシャルゲストのYOKOさんがご紹介!
YOKO ”LA SALSERA JAPONESA”
大阪出身。高校時代からバンド活動を始め、高校卒業後、京都外国語大学に入学。スペイン語を専攻する。大学在学中に関西のジャズクラブで歌手としてデビュー。サルサ発祥の地ニューヨークで、トップ・ミュージシャンのなかに身を置き、サルサ歌手としての成功を目標として渡米。新天地ニューヨークで積極的に音楽活動を続け、ライブ活動、レコーディングを行う。2008年10月には、待望のデビューアルバム、「LA JAPONESA SALSERA」をリリース。日本人とは思えないスペイン語力と歌唱力でセンセーショナルデビュー。サルサ界の期待の新星として注目を集めている。
ウェブサイト:www.yokosalsa.com
サルサはニューヨーク生まれのラテン音楽のひとつで、スペイン語で「ソース」という意味。キューバからニューヨークに渡ってきた。ソン、マンボ、チャチャチャのリズムにソウル、ロック、ジャズという様々な音楽の「スパイス」がニューヨークで混じり合ってできた「音楽のソース」がサルサなのである。NYに移り住んだプエルトリコ人、プエルトリコ系アメリカ人によって確立されたこの音楽。そこに新星のごとく現れた日本人サルサ歌手YOKO。音楽のみならず、プエルトリコの食文化にも詳しい彼女に紀行ナビとしてプエルトリコ料理を紹介していただきました。
オーナーのモラレス氏と流暢なスペイン語で会話するYOKOさん。
「残ったPernilをサンドイッチにして食べると美味しいんですよ!」