ミュージカルの劇場が立ち並ぶタイムズスクエア44丁目に昨年11月末にオープンしたボーリング場「Bowlmor Lanes」。しかし、ただのボーリング場ではない!午前4時まで営業。ミュージカルを見たあとに食事、お酒を1杯、ナイトクラブ、そしてボーリングと楽しめる。眠らない街ニューヨークを象徴するボールマーレーンズ。2011年、ニューヨークで一度は足を運んでほしいお勧めスポットだ!
1938年にユニオンスクエアにオープンしたボーリング場。ボーリング全盛期の40年代から60年代にかけて、人気のスポットだった。トーナメントが開催されたり、ニクソン副大統領もボーリングをした場所。しかし時代の流れと共にその盛り上がりはなくなっていた。
90年代前半、誕生日会でボールマーレーンズを訪れた若手企業家のトム・シャノン氏。ボールマーレーンズの歴史とキャラクターに魅了された。どうやったらこのボーリング場を再建できるかというビジネスプランを立て、資金調達をした3年後にこのボーリング場を買いとった。
シャノン氏のビジョンは、現代のトレンドとマーケットにマッチしたボーリング場にし、「ボーリングはクール!かっこいい」という位置づけにすることだった。
内装をナイトクラブのような照明に変え、ネオンサインやフラットスクリーンを導入。そして、ボーリング場にはつき物だったリーグ制を排除した。レストランやバーも完備したクールな複合娯楽施設として、ボーリングの新しいスタイルを確立したのだ。彼の構想は当たり、ワシントンDC、マイアミ、カリフォルニアへと展開していった。そして、世界のエンターテイメントの中心とも言えるタイムズスクエアに念願の店舗をオープンすることになった。
(左)現在のユニオンスクエア店 (右)ボーリング場とは思えないラグジェリアスな店内
2フロア、90000スクエアフィートという巨大な敷地面積を誇る施設。コンセプトは「ニューヨーク」。下のフロアを「ダウンタウンフロア」、上のフロアを「アップタンフロア」と呼ぶ。上階に上がる階段も「ブルックリン橋階段」と名づけ、ブルックリン橋をモチーフにしたデザインとなっている。
ダウンタンフロアは、マンハッタンのアイコン的地名をモチーフにしたボーリングエリアが4つ。60、70年代のタイムズスクエアがテーマの「タイムズスクエア・ボーリングラウンジ」、竹、竜、大きな銅鑼が壁に掛けられている「チャイナタウン・ボーリングラウンジ」、「セントラルパーク・ボーリング・ラウンジ」は公園の芝生を思わすグリーンが植えてある。「コニー・アイランド・ボーリング・ラウンジ」はコニーアイランドのカーニバルが再現されている。
4階にはニューヨークの時代を反映したテーマの3つのボーリングエリアがある。「プロフィビジョン・ボーリング・ラウンジ」は、1920年代の禁酒法時代がイメージでレトロな雰囲気。「ポップ・ニューヨーク・ボーリング・ラウンジ」のモチーフの一つはアンディー・ウォーホール。カラフルなエナメルカラー、ゼブラ柄のブースが特徴的だ。その当時のポップアートを象徴した内装にこだわり、木目ではなく全米初の黒いボーリングレーンで斬新なアート空間を演出している。「アートデコ・ボーリング・ラウンジ」は、壁紙のデザイン、扇風機、大きな柱まで芸術をあしらっている。それらはすべてラスベガスで特注されたもの。
各レーンではウエイトスタッフがオーダーを取りに来てくれる。料理を食べながら、カクテルを飲みながらボーリングを楽しむことができる。グループで貸切も可能。
1レーン最高8名までで30分間隔でレンタル可能。もちろん予約は必須!予約なしだと数時間待たされることは覚悟して。ボーリング、レンタルシューズ、料理、ドリンクなどすべてがついたパーティーパッケージも用意されている。そのほか、キッズパーティーパッケージや、月曜の夜9時以降の無制限ボーリングスペシャルなども用意されている。これらの詳細はウェブサイトを要チェック。